ドライブレコーダー

東名高速道路で今朝起きた観光バスと乗用車の衝突事故は、ドライブレコーダーの映像が衝撃的でした。

この映像がなければ、これほどまでにテレビやネットで取り上げられることもなかったでしょう。

これが偶然撮影できたビックリ映像かといえば、そうじゃないですよね。記録すべくして記録した映像です。

ドライブレコーダーは元々、交通事故の瞬間を記録する目的で装備されているものだからです。

それらは事故原因の究明にも役立つでしょうし、当事者間の過失割合を決める上でも決定的な証拠になります。

訴訟等で役立つだけでなく、その衝撃映像が「ドッキリ映像100連発」みたいな番組のネタにもなってますね。

数年前のロシアの隕石落下映像は、同じ隕石を複数のドライブレコーダーが記録したものでした。

事故後のトラブルや警察の腐敗がひどいロシアでは、ほとんどの車がレコーダーを装備しているとのこと。

日本でも、バスやタクシーなどはもちろんですが、個人の自家用車に取り付ける人が増えているそうですね。

そのような流れに乗って、私も最近、自分の車にユピテル製のドライブレコーダーを装着しました。

ユピテルって、昔はレコード会社でしたが、気が付くと、こんなもの作ってたんですね。

そのドライブレコーダーを愛車に取り付けてから、およそ3カ月たちました。

テレビ番組で使ってもらえそうなドッキリ映像は、これまでのところ撮影できていません。

幸か不幸か、事故原因の究明や過失割合の評価に役立つような映像も、いまのところ記録できていません。

ひとつ良いことがあるとすれば、私の運転がよりいっそう大人しくなったことでしょうか。

万一事故が起きたときに、自分自身に不利な映像が記録されたのでは、元も子もないからです。

本を読む時間

この時期、診療の待ち時間が長いです。患者さんの待ち時間じゃありません。私の待ち時間です。

つまり、患者さんが少ないのです。人間がいちばん健康的な季節なのでしょう。そう、思っておきます。

診療の合間に何をして時間をつぶすか。流行り物「ハンドスピナー」を買ってみましたが、まあ、つまらない。

ネットを見たり、細切れで読めるような本を読んだりもしています。いま診察室に置いているのは、

『図25枚で世界基準の安保論がスッキリわかる本』(高橋 洋一著)

『謎の漢字』(笹原宏之著)

高橋氏には最近、露骨に政権寄りの発言が多くて、ちょっとイヤですね。

それよりも面白いのは漢字の本。たとえば、「謎」という字をよく見たら、しんにょうの点がふたつある。

これまでの人生で、私はたぶん、この字のしんにょうの点は、ひとつしか書いてこなかったような気がします。

(追記:表示環境によっては、点がひとつのしんにょうに置き換わってますね)

この本の受け売りを書き並べていけば、ブログも捗(はかど)りますね。で「捗」の字。

旁(つくり)の「歩」の部分の、右下の点がない。知らんかった(フォントによっては点が登場しますが)。

もともと「歩」には右下の点がなかったそうです。

自宅でいま読んでいるのは、2冊。並行して2冊読んでいる理由は、1冊だけだと根気が続かないからです。

『佐藤慶太郎伝』(斉藤泰嘉著)は、「石炭の神様」と言われた人物の話。九州の人なので馴染みもあります。

『医者という仕事』(南木佳士著)の著者は、芥川賞作家で医師。私より一回り年上ですが、考えが近い。

読みたい本は山ほどありますが、全部読むには時間が足りません。

でも、齋藤孝氏のように速読をしようとは思いません。単に情報を得るための読書じゃないからです。

それは映画やドラマやドキュメンタリーでも、あらすじだけ聞いたのではまったくつまらないのと同じです。

Amazonの過剰包装

Amazonの過剰包装(梱包)には、すでに慣れているはずの私ですが、今日はあきれました。

日立の、リビング扇風機を発注したら、Amazonにしても初めて見るほど大きな段ボール箱が届いたのです。

組立後の扇風機を送って来たのかと思うぐらいの大きさでしたが、梱包を開けて驚きました。

中には、同じぐらいの大きさの段ボール箱が2個。一方は日立のロゴ入りで、もう一方はAmazonのロゴ入り。

前者には、扇風機の型番や絵が印刷されています。どうやら、メーカーオリジナルの梱包です。

後者を開けてみると、空き箱でした。その箱全体がクッション剤として、使われていたようです。

日立の梱包のまま発送すれば良いものを、それを敢えて、さらに別の巨大な箱に入れることのムダ。

しかもその大箱が大きすぎるので、スキマを埋めるために、空の段ボール箱を入れるというムダの上塗り。

こんな過剰梱包でも、扇風機の値段は家電量販店よりも安く、しかも送料無料。もちろん包装代も。

これじゃどこかにしわ寄せが来るのは当然です。たとえばヤマト運輸のドライバーとか。

梱包サイズの種類を少なくすることは、効率の良い輸送計画のためには、有利なことでしょう。

しかし今、少しでも早く商品が届くかどうかよりも、運送従事者の過重労働の方が気になります。

それに省資源に反する過剰包装を続けていると、やがて企業イメージを損ね、利用者に嫌われますよ。

包装は必要最小限で、発送は1日ぐらい遅くなってもかまいません。あ、価格は安い方がいいけど。

HomePod発表

奇抜なまでにシンプルなデザインが好きですね、Appleは。きのう発表された「HomePod」のことです。

Appleの新作発表会(<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1715.html" target="_blank" title="WWDC">WWDC</a>)については、毎年その当日に、当ブログで取り上げてきました。

しかし、昨日の「WWDC17」にはあまり感動が無かったので、ピザの生地(記事)に負けてしまいました。

念のため追記しておきますと、昨日のピザの2枚目以降は、上手く焼けました。しかも美味しかった。

で、その、花瓶のようなHomePodですが、「家庭向け音声制御スピーカー」というカテゴリーの商品です。

この分野では、Amazonの「Amazon Echo」とGoogleの「Google Home」が先行しています。

そこへ満を持して、ていうかかなり遅れて、ようやくAppleが参入してきたわけです。しかも花瓶、または繭。

Amazon Echoに搭載されている、音声認識AI「Alexa」は、すでに一般家電への搭載も広がっています。

冷蔵庫や洗濯機や、あらゆる家電にAlexaが搭載されAmazon化していくとすれば、驚異(脅威)的です。

かつてはAppleが、iPodやiPhoneによって、人々の暮らしに入り込み、生活を一変させました。

次に生活を支配するとすれば、家庭全体のIT化だと考えられます。そこにAmazonが、一歩近づいています。

遅れて登場するAppleのHomePodに、はたしてどれだけの革新性があるのか。生活を支配できるのか。

デザインでいうなら、Amazon EchoやGoogle Homeも、それなりに洗練されています。今風です。

でもHomePodは、今風を通り越して未来的。リビングに置くなら、これでしょう。

ピザを生地から作る

九州は今日、全域で梅雨入りしました。その雨のしょぼ降る中を、今日は<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2068.html" target="_blank" title="ピザ">ピザ</a>を生地から作って焼きました。

攻略本を読み込み、ネットで下調べして、今朝から<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2061.html" target="_blank" title="例の">例の</a>パンと菓子用品の店に行き、小麦粉の買い出しです。

選んだのは、クリスピー生地用の小麦粉ミックスと、モチモチ生地用の強力粉。ドライイーストも購入。

帰りに薪ストーブ屋に寄って、小ぶりの薪を一山購入。2.5キロで300円。

生地の作り方は、それぞれの小麦粉の袋の表記を忠実に守り、材料を混ぜて、こねて、しばらく寝かせました。

その間に、クリニックで書類仕事を済ませ、Netflixで海外ドラマを2本視聴し、トッピング具材を買い出し。

さて、5時から炭火を熾し、さらに薪を投入すると、激しく炎が燃えあがり、すぐに350度を越えました。

あわてて、慣れない手つきでピザ生地をのばします。ピザは全部で4枚。クリスピーが2枚で、ナポリ風2枚。

トマトソースを塗り、トッピングをやたらにのせまくり、最後にチーズをてんこ盛りのせます。

さて、ここからが涙の物語。覚悟のある方のみ、読み進んでください。

まず1枚目で、いきなりの緊急事態。ピザが作業台にくっついて剥がれません。打ち粉が足りなかったのか。

むりやり剥がして、だいぶ変形したピザを皿にのせ、庭のBBQコンロまで運びます。

こんどは、ピザを窯(BBQコンロ)の入れ込むための「パーラー」に移します。ヘラのバカでかいやつです。

パーラーを窯に入れ、スッと勢いよく引き抜くと、ピザがピザストーンにストーンと着地、するはずでした。

ところがパーラーにくっついたピザが、これまた剥がれない。しまった、また打ち粉が足りなかった。

トングでむりやり押すと、ピザはどんどん崩れていき、グチャグチャになってピザストーンに落ちました。

砕けてバラバラのピザは、ストーン上に散らばり、それぞれが香ばしく焦げ始めたのでした。

スペシャルなエンジン

Facebook等に勝手に現れる広告は、(1)興味が湧くもの、(2)興味がすごく湧くもの、に分かれます。

今朝はそれが、「Ferrari 458 Speciale(スペチアーレ)」という、私には無縁のスーパーカーでした。

まあいちおう、その動画広告を見ておきます。さらについでに、フェラーリのサイトも覗いておきます。

フィッシングサイトだと困るので、フェラーリの純正サイトから入ります。これ、常識ですね。

さて、なになに、0-100km/h加速が2.0秒だと。バケモノですか。エンジンは自然吸気のV8、出力605CV。

「CV」というのは、イタリア語 “Cavallo Vapore” の略。イタ車で出てくる「馬力」の意味ですね。

「PS」というのが、日本でもよく使われる馬力の単位ですが、ドイツ語 “Pferdestärke” が由来です。

これらはいずれも、フランス式の「仏馬力」を表しています。つまり、仏・独・伊は、同じ単位のグループ。

一方で、英米で使われているのが「英馬力」。 “horse power” を略した「HP」が使われます。

PSとHPは、ほぼ同じ意味なのに厳密には微妙に違い、数値は、PS>HP、となります。

最近の馬力表示は「kW(キロワット)」が使われることが多く、直感的にピンとこなくなってきましたね。

Ferrari 458 Specialeの、自然吸気、つまりターボなどの過給器なしで605CVという馬力は驚異的です。

排気量は4497mlなので、リッター当たり出力135CVという、まさにスペチアーレ (スペシャル) なエンジン。

昨年買い替える前の私の愛車も、リッター当たり137PSの高出力でしたが、それはツインターボ付きでした。

ターボで加給しまくって絞り出せる馬力を、このFerrariは自然吸気で達成してるところが、すごい。

フェラーリのサイトで、そのエンジン音を「大音響で」聞いてみると、これがまた、実にいいサウンド。

自然吸気の高性能エンジン車って、ドライブフィールも最高でしょうね。持ってる人がいたら乗せてください。

藤井四段20連勝の余談

将棋の藤井聡太四段が、史上最年少でプロ棋士となって以来、デビュー戦から負けなしの20連勝中です。

ニュースを聞いていると、「四段」のことをいつも、「よんだん」ではなく「よだん」と発音しています。

「よだん」が正式な言い方なのかもしれません。でも私には「よんだん」の方がしっくりくるのですが・・・

NHKの「日本語発音アクセント新辞典(2016)」で確認してみると、

(1)階段などの段は、四段=「よんだん」

(2)段位のときには、四段=「よだん」

つまり、四つの段 “four steps” なら「よんだん」、四つ目の段 “fourth rank” だと「よだん」、てこと?

と思って辞書を引いたら、(2)は “fourth-dan rank” とか、 “fourth dan” などともありました。

それはともかく、日本語の数詞の発音は、難しいものです。

「一・二・三・四・五」は、音読みでは「いち・に・さん・し・ご」、訓読みなら「ひ・ふ・み・よ・いつ」。

ところが具体的にモノを数えるとき、音読みと訓読みが混在してくるからややこしい。

階段の段数なら「いち・に・さん・よん・ご」なので、「四」だけ訓読みです。

一般的に「四」の読みは、「し(死)」を避けたいためか、訓読みになることが多いですね。

「一人・二人・三人・四人・五人」だと、「ひと・ふた・さん・よ・ご」なので「一・二・四」が訓読み。

「一皿・二皿・三皿・四皿・五皿」では、「ひと・ふた・み・よん・ご」なので「一・二・三・四」が訓読み。

ただし伝統的には、「四皿」は「よさら」とも言うし、「五皿」は「いつさら」と言ったりもします。

「四」を「よ」とだけ読む言葉は、「四年」「四人」「四時」などあまり多くなさそうです。

「四」を「し」と読むものも「四角」「四分咲き」など少なく、「よん」と読むものが圧倒的に多いようです。

歴史的背景や変遷があるんでしょうけど、ホントにややこしい規則(または慣用)ですね。

日本人でもわかりにくいのに、日本語を学ぼうとしている外国人には、すごく難しいと思う。

出生数100万人割れ

2016年に生まれた<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1551.html" target="_blank" title="子どもの数">子どもの数</a>は、1899年に統計をとり始めて以来初めて、100万人を割り込みました。

その原因をまとめてみると、こういうことでしょうか。

(1)若い女性が、なかなか結婚しない

(2)若い女性が、子どもを産まない

(3)若い女性が、減っている

女性の初婚年齢は、平均29.4歳。これは前年と同じだそうです。

1人の女性が生涯に産む子どもの数(合計特殊出生率)は、この10年ジワッと増えてきています。

しかし、今回は前年を下回りました。とくに、いちばん大事な30~34歳の出生率が低下したことは問題です。

さらに大問題なのは、子どもが減ったいま、出産適齢期の女性が今後もずっと、減り続けることです。

出生率を、あの手この手で増やすことができたとしても、子どもを産む女性が減ったのではどうしようもない。

よほど極端に出生率を上げない限り、子どもの数は増えません。まさに<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2015.html" target="_blank" title="少子化">少子化</a>の悪循環です。

こようなことは誰にでも想像できたことです。なぜ10年、20年前に、抜本的な手が打てなかったのか。

「安倍政権としては最優先課題として、しっかり対策を講じていきたい」と、菅官房長官は述べました。

「結婚や子育てに関する希望の実現を阻害している要因」を、1つ1つ取り除いていくそうです。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2063.html" target="_blank" title="受動喫煙">受動喫煙</a>禁止の実現を阻害している要因すら取り除けないのに、そんな難しい政策が実現できるのでしょうか。

ピザを焼く

ひとくちにピザを焼くと言っても、いったいどの段階から取り組むのか、ということになります。

たとえばコーヒーであれば、生豆を<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1135.html" target="_blank" title="焙煎機">焙煎機</a>で炒って、挽いて、淹れる、ということを私はやっていました。

可能なら豆を収穫するところから始めようかと、リビングではコーヒーの木を育てています。

あいにくマイブームは去り、電気式熱風焙煎機は棚の中で眠っています。木はなかなか実をつけません。

さてピザです。当然、ピザ生地作りから始めるべきところですが、今回は焼くところだけを実践しました。

なにしろ、いつも使っているBBQコンロに装着するピザ窯キットが、昨日届いたばかりなのです。

ドーム状の蓋を開けずに、横からピザを出し入れできる構造なので、高温と熱対流が維持できる仕組みです。

多めの炭の火を熾してしばらく見ていると、庫内温度がすぐに300度を越えました。

薪を少し加えると、さらに火力が増して400度を超えるそうですが、今日は薪の準備がないので炭火だけです。

熱源でいちばん大事なのは対流熱だとか。ピザの裏を焦がさないために、炭はコンロ中央部には置きません。

近所のスーパーで買った生地に、ピザソースとチーズと、あとは適当に何かのせただけのシンプルピザです。

初心者なので今日はピザストーンは使わず、ステンレスの皿にピザをのせて焼きました。

トッピングやソースや生地には今後こだわるとして、まあ初回としては成功。美味しかった。

焼き始めてからでき上がりまでが、3,4分程度と短時間。焼け上がってからすぐ、熱々を食べられるのもいい。

焼いている間、愛犬・花はずっと、室内から窓越しにこちらを見つめています。

BBQのときもそうですが、高温のコンロに跳びかかりそうで、どうしても庭には出せないのです。

加計学園と日本語変換

「森友学園」といい「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2062.html" target="_blank" title="加計学園">加計学園</a>」といい、学園問題がこじれています。ある意味「学園紛争」です。

真相はともかく、官邸側の説明から得られる心証は悪いですね。「詭弁学園」なんて言葉も連想しました。

「加計」という言葉を入力するのに、最初、「かけ」では変換できませんでした。皆さんはどうしてますか?

で私が思いついたのは、「かさん」と「けいさん」で変換した後に「算」を取り除くという手法。

今時の日本語変換システムは賢いので、この手法で一度変換すると、次からは「かけ」で「加計」が出ます。

具体的には、以下のような手順です(ATOKの場合)。

(1)「かけ」で変換 →「欠け」などと出る → deleteボタンで戻る

(2)「かさん」で変換 →「加算」と出る →「算」だけ削除して「加」を残す

(3)「けいさん」で変換 →「計算」と出る →「算」だけ削除して「計」を残す

(4)「『かけ』から【加計】に変換できるようにしますか?」というメニューが現れる(←これがすごい)

(5)学習する(=shift+return)

日本語変換システムというのは、こちらが四苦八苦している一部始終を、黙ってじっと見てるわけですね。

そうして、変換が完了するまで見届けてから、いまの言葉、登録してやろうか?、と持ちかけてくる。

賢いというか、ちょっと上からな感じがします。