トランプ米大統領に対して、FBIやCIAなどの捜査機関の元幹部からの攻撃が続きます。
一方でわが国ではいま、「加計学園」の獣医学部新設にまつわる、文科省前事務次官の内部告発が話題です。
これが「森友学園」問題よりもずっと面白いのは、元官僚トップが腹をくくって証言しているからでしょう。
腹をくくっているからといって、証言内容が真実だという保証はありません。
しかし少なくとも、どこやらのうさん臭い前理事長の証言よりはよほど、信憑性があります。
米国(の映画やドラマ)だと、告発者が不慮の事故に遭ったりすることになるので、前次官のことも心配です。
あるいは、告発の信憑性を失わせるために、告発者の個人的なスキャンダルが過大に報じられたりもします。
あ、これはすでに、出会い系バー通いを大新聞がわざわざ3面で報じるなど、現実に起きているようです。
それでもくじけず告発するのは、正義感が強いというより、よほど腹に据えかねたことがあるのでしょうか。
世界的企業の創業者一族であり、中曽根元首相と親戚ということも、自信につながっているのかもしれません。
俳優の石丸謙二郎氏との血縁関係については、確認できていません。
出会い系バーに行った理由は、そのような店で働く女性の話を聞くための「実地調査」だったとのこと。
まことに苦しい言い訳です。聞いてるこちらの方が赤面してしまいます。
しかし、告発内容を真っ向から否定して再調査もしない、現文科省や官邸の言い分は、もっと苦しい。
今回の告発は、官邸に抑え込まれている官僚の報復ではないかとも言われています。
ここであと1人でも、官僚やそのOBの中から同調者が出てきたら、安倍政権には厳しいことになりそうです。
しかし私にとっては、こんなことどうでもいい問題です。日本や世界には、もっと大事なことがあるでしょう。