生体認証の突破

スマホの生体認証の方法として一般的な「指紋認証」は、特殊な方法によって破られることがわかっています。

印刷した指紋や粘土にうつした指紋で、iPhoneのロックを解除できた、なんていう話もあります。

持ち主が寝ている間にその指を使って解除したり、スパイ映画ならもっと手荒な手法も登場します。

写真を撮られる時にピースをする癖のある方は、指紋を撮影されないように、指の向きには要注意です。

中指だけを立てるのであれば、指紋はこっち向きなので大丈夫です。

私はApple Payを日常的に使っていますが、それも指紋認証というセキュリティに守られているからこそ。

簡単に破られるようだと、iPhoneを紛失した際に大きなリスクが生じます。

初代iPhoneの発売から10周年を迎える今年、最新機種の生体認証が、大幅に刷新されると噂されています。

指紋認証をディスプレイ上で実現するのか、「虹彩認証」や「顔認証」が導入される可能性もあるようです。

ただ、Apple Payの利用を考えたら、指紋認証じゃなくなると操作が煩雑になりそうなのが心配です。

もちろん虹彩認証の方が、指紋認証よりも高度なセキュリティー機構であることは間違いないでしょう。

すでにサムスンとMicrosoftのスマホが虹彩認証を搭載しており、この点ではAppleは後れをとっています。

ところが、サムスンの最新スマホの虹彩認証がさっそく突破されたと、IT系サイトで報じられました。

顔写真を印刷して目の部分にコンタクトレンズを置くと、見事に認証されたとのこと。

こんな簡単な手法で突破されるのでは困ります。はたしてiPhone8(仮)は大丈夫か。

指紋よりもタチがわるいのは、写真にはたいてい、目が写っていることです。指紋のように隠せません。

虹彩に限らず、人目に付く部分は必ず撮影して再現できるわけで、生体認証に用いると必ず問題が起きます。

指や手掌の「静脈認証」なら、セキュリティ対策としてはかなり高度で、偽造は困難と考えられています。

スマホへの搭載は難しそうですが、こういう技術革新こそ、ぜひAppleに達成してもらいたいものです。