個人番号を勝手に通知

「給与所得等に係る特別徴収税額の決定・変更通知書」というのが、毎年この時期に届きます。

従業員への給料から住民税を天引きする事業者(特別徴収義務者)宛の、天引き予定額の一覧票です。

今年の通知書を見て驚いたのは、その中に従業員全員の「個人番号(マイナンバー)」が記載されていること。

私は、最近新たに雇用した職員以外の個人番号は、これまでにまだ収集していませんでした。

何らかの手続きのためにそれが絶対に必要となるまでは、そんな扱いの難しい番号は知りたくなかったのです。

ところが今回の通知書によって、全職員の個人番号を一方的に知らされてしまいました。

そしていったん知ってしまうと、その個人番号を厳重に管理する義務が生じます。まったく余計な仕事です。

総務省は昨年11月に、次年度からの通知書には個人番号を記載するようにと、各自治体に通知していました。

それに従った自治体が、個人番号を記載した通知書を、事業所に送ってきたわけです。

しかもその個人番号は「地方税に関する事務以外の事務に利用することはできません」という制限付きです。

申し訳ないですが、「地方税に関する事務」とやらにおいて、私がこの番号を利用する機会はありません。

私の仕事は、従業員の給与から住民税を天引きして納付することであって、個人番号はまったく不要なのです。

それなのに個人番号を送りつけてきて、しかも他の事には使うなと。お役所のやってる意味がわかりません。