小学生向けの「うんこ漢字ドリル」(文響社)が、発行部数100万部を超えるベストセラーになっている件。
すべての必修漢字に対して3つずつ、必ず「うんこ」を使った例文を掲載しているとは、恐れ入ります。
作者は毎日「うんこ漬け(=うんこのことばかり考えてる)」だったとか。
小学生向けの教育書籍なので、品位を落とさないように、次のような点に工夫したと作者が言ってます。
(1)想像すると嫌悪されるような例文は避ける:「カレーだと思って食べたらうんこだった」はダメ
(2)具体性を極力そぎ落とし抽象化する:「春らしい色のうんこだ」(さわやか)
(3)いじめにつながる文は避ける:「友だちのカバンにうんこを入れた」(ダメ)
(4)ポジティブな例文:「君のうんこを見たおかげで元気になった」(ポジティブ!)
さっそく今日は仕事の後で、「例文」を立ち読みしに、サンピアンの明林堂書店に寄ってみました。
ところがなんと、6年生用が数冊売れ残っている他には、1年生用から5年生用まで全部売り切れ。
これはマズイ。買ってオカナケレバ。あわててその6年生用を購入。こうなると、他の学年用も買うしかない。
すぐに紀伊國屋書店に向かうと、3年生用と5年生用の在庫あり。緊急購入。
さらに別の書店にも行きましたが、1,2年生用と4年生用はついに、入手できませんでした。
ていうか、一冊も買う予定じゃなかったのに、品薄であることで冷静さを失い、3冊も買ってしまった。
帰宅してすぐ全部読んでみましたが、よくもまあここまで「うんこ」に徹したものです。あっぱれ。
作者と出版社の悪ノリに思えてなりませんが、それを買おうというノリの人間もまた、多いようです。私も。
さて、二匹目のドジョウを狙うとしたら、今度はどんなドリルを作ればいいでしょうね。