「2020年を、新しい憲法が施行される年にしたい、と強く願っています」
憲法記念日の今日開催された、改憲派の集会に寄せたビデオメッセージで、安倍首相はこのように述べました。
ずいぶん大胆な発言をしたものだと驚きますが、今日はその話は掘り下げません。
同じく今日、改憲に反対する憲法学者らでつくる「全国憲法研究会」の講演会も開催されました。某教授曰く、
「『あなた手術しましょう、どこを切るかはあとで考えましょう』。今の改憲論は必要もないのに、とにかく手術を薦める医師のようで、信じないほうがいい」
あのね、言っときます。そんな医者はおらん。
手術を薦めるのは、それが医学的に必要だからです。とにかく薦めるのは、治療を急ぐ理由があるからです。
治療戦略を十分練って、術式を検討し尽くした上で、外科医は手術に臨むのです。
「どこを切るか」をあらかじめ考えておかなければ、手術など始められません。
「必要もないのにとにかく手術を薦める医師のよう」という某憲法学者の発言は、医師蔑視の表現です。
このような発言を平気でしてしまうのは、某大臣の失言と同じで、日頃からそのように考えているからです。
安倍首相の発言や政策を、論理的に批判するのは結構ですが、医者は関係ありません。
<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1355.html" target="_blank" title="たとえ話">たとえ話</a>には、一瞬納得させられることがありますが、じっくり考えれば、なんの科学的根拠もないのです。
分かり易いたとえ話を上手にする人の話ほど、よくよく疑いながら聞かなければなりません。