北朝鮮が、韓国と日本と米国を牽制して、次のような声明を発表しました。
「南朝鮮が灰となり、日本列島が沈没し、アメリカ本土に核が降り注いだとしても、後悔してはならない」
焼き尽くされても核攻撃されてもまだ、国家は再建できますが、国土が沈没させられては、どうしようもない。
日本列島は、ひょっこりひょうたん島のように浮いてるわけではありませんが、ともかく沈めるというのです。
いったいどのような攻撃によって、沈没させようというのでしょう。デジタル大辞泉によると「沈没」とは、
1 船などが水中に沈むこと。
2 酒に酔いつぶれること。
3 遊びに夢中になって仕事や用事を忘れてしまうこと。特に歓楽街などに入り込んでしまうこと。
となると北朝鮮は、日本列島に酒爆弾とか何か楽しいモノを降り注ぐつもりなのでしょうか。
もともと「日本沈没」などと言い出したのは、作家の小松左京氏です。私が中学生のとき(70年代前半)です。
映画『日本沈没』も、テレビドラマの『日本沈没』も、いずれも観ましたが衝撃的でした。
日本列島が海中に没するというストーリーには、科学的な理屈がありました。「プレートテクトニクス」です。
それまでほとんどの国民が聞いたこともなかったこの学説が、映画によって、ごく一般的な用語となりました。
太平洋プレートとフィリピン海プレートが日本付近で沈み込んでいることは、いまなら誰でも知っています。
北朝鮮は、プレートのどこかを効果的に攻撃して、列島付近の地殻活動を刺激しようというのか。まさかね。
もちろん「日本列島沈没」は比喩的表現ですが、どうして「沈没」という言葉を選んだのでしょう。
大陸(半島)側から見て日本列島というのは、海に浮かぶ邪魔な(沈めてしまいたい)存在なのでしょうか。