航空自衛隊のアクロバット飛行部隊「ブルーインパルス」が、「熊本復興飛翔祭」で明日、展示飛行をします。
今日はその予行として、明日の本番と同じ時間帯に、熊本などの上空を飛んでいたようです。
診療中だったので、残念ながら見ることは叶いませんでしたが、その爆音がしばらく聞こえてきました。
ブルーインパルスの曲芸飛行は、子どもの頃にはよく見ていました。
航空自衛隊基地のある、山口県の防府に住んでいたからです。その航空祭のときに、飛んで来るのです。
自宅が基地に近く、付近に高い建物もなかったので、家の屋上から曲芸飛行の全貌を見ることができました。
そのブルーインパルスの元隊長さんに、医者になってから出遭いました。私が担当した患者さんでした。
術後経過も良く、私はたびたび回診して、隊長さんの体験談を聞きに行きました。
映画「トップガン」がヒットした頃でもあり、興味は尽きませんでした。
急上昇するときのGが強くて網膜の血液が失われ、景色がモノクロになるとか、なにしろそんな話でしたから。
「熊本復興飛翔祭」では、曲芸飛行は行わず、スモークを使った展示飛行にとどめられるようです。
このたびの行事の趣旨からいえば、あまり派手なお祭り騒ぎをするタイミングでもないでしょう。
ブルーインパルスの本拠地は、宮城県の松島基地にあります。浜松と築城基地を経由して熊本に来るそうです。
6年前の3月12日に九州新幹線が全線開通したときにも、ブルーインパルスの展示飛行が行われる予定でした。
しかしその前日に東日本大震災が起き、展示飛行どころか九州新幹線関連の祝賀行事はすべて中止されました。
たまたま地震の前日から九州入りして準備していた機体が、被災を免れたのは、よく知られる話です。
奇しくもそのブルーインパルスが、こんどは熊本地震の復興を応援してくれるというわけです。
熊本の少年・少女や、元少年・元少女たちには、きっと励みになると思います。