宮城県大崎市で今朝、「ミサイルが着弾する可能性がある」という内容の放送が、防災行政無線で流れました。
誤報でした。職員が事前に音声を確認しようとしたところ、誤って放送してしまったようです。
こんな誤報を出してると、やがて警報への信頼が失われ、いざ「本番」の時に誰も信じなくなってしまうぞ。
というのが私の、最初の感想。いわゆるオオカミ少年です。
ただしイソップの物語では、少なくとも初回の「誤報」では、人々は少年を信じて警戒しました。
はたして今日、大崎市民は警報を信じたのでしょうか。避難騒ぎが起きたのでしょうか。
ネットで大崎市民のツイートを見ると、「テレビで何もやってない」ので、警報は信じてなかったようです。
驚いたり怖がったり、皆さん戸惑ってはいたようですが、大慌てで避難したという話は出てきません。
そうこうするうちに(誤報の6分後)、「試験放送」だと訂正(言い訳)放送があり、さらに誤報だとの放送。
そう判明した後から、大崎市を責めるツイートが続出。まあ、平和なもんです。
誤報は確かに人騒がせですが、市民ののんきな反応の方が、もっと問題でしょう。
北朝鮮からのミサイルは、発射から10分以内に日本に着弾します。
「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-434.html" target="_blank" title="J-ALERT">J-ALERT</a>」は、ミサイル発射を関知してから警報を発するまで、数分かかると言われています。
従ってJ-ALERTの着弾警報を聞いたら、3,4分しか時間がありません。何も考えず避難するしかないのです。
ツイートしてる暇もなければ、テレビで情報を確認するのも時間の無駄。
今回の誤報騒動によって、日本人の平和ボケが露呈しました。このままでは、J-ALERTも役に立ちませんね。
そのことに気付かせてくれた、大崎市のいわば抜き打ち予行演習でした。