子どもの頃、外で転んで膝を擦りむいたら、いつもオキシドールと<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1528.html" target="_blank" title="赤チン">赤チン</a>で消毒していました。
その2つの組合せが最強だと、私なりに思っていたのです。
その後、赤チンには水銀が入っているので良くないということになり、黄色のアクリノールを使い始めました。
やがて、使いやすくて色が付かない消毒液「マキロン」が発売されたら、そればかり使うようになりました。
薬剤の色が薄くなるにつれて、有効性はともかく、毒性(副作用)もないだろうと安心して使っていました。
しかし、その認識は間違いだったかもしれません。マキロンの成分には、毒性があったからです。
最近、医療系サイトにもマキロン関連の記事が出ていたので、注意喚起のために書き留めておきます。
問題となったのは、「マキロン」に含まれていた「ナファゾリン」という血管収縮薬の毒性です。
小児の内服致死量は、体重1kgあたり0.1mgとされているので、1歳の赤ちゃん(体重10kg)だと1mg。
マキロンへの含有量は1mlあたり1mgなので、たった1ml飲んだだけで死んでしまうということになります。
この点が問題となり、10年ほど前から、ナファゾリンが取り除かれた「マキロンs」に切り替わっています。
つまり、いま日本国民が「マキロン」と思って買っている消毒薬は、じつは「マキロンs」なのです。
確認のため、わが家のマキロンを見るとしかし、それは「マキロンs」ですらなく、「マッキンZ」でした。
コスモスで買ったのはマキロンの類似品でした。そしてその容器には、ナファゾリン含有と書かれていました。
このように、マキロンの類似品には、かつて問題となった成分がいまだに含まれているということです。
何か問題が起きると、成分と商品名をこっそり変えるのは、大手製薬メーカーのやり口です。
しかし類似薬では、そのような面倒なことをしてないので、問題が残ったままになります。要注意です。