中国系の方は、長音や促音を省いて発音することが多いと<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1580.html" target="_blank" title="前に書きました">前に書きました</a>が、このたび新発見です。
最近来院された患者さんで、風邪を引いて鼻水がひどい方が、「鼻水 いばい」と訴えていました。
「いばい」の意味がわからず聞き直したところ、それが「鼻水 いっぱい」の意味であると確認できました。
なるほど、「いっぱい」→「いぱい」→「いばい」なんですね。と、ここまでは、まあわかります。
ところが、その方が書いた問診票の、主訴(主な症状)の欄にも、「鼻水 いばい」と記載されていたのです。
つまりこの方は、「いっぱい」という日本語を、「いばい」と聞き取り、「いばい」と理解していたわけです。
なので、しゃべるときに「いばい」と言うだけでなく、文字で書いても「いばい」なのです。
中国の方にありがちな発音は、発音自体の問題ではなく、聞き取りの段階に原因があるということです。
あるいは、外国語の発音は、自分が発音できる範囲でしか聞きとれないのでしょうか。
このことは、外国語の学習において、とても重要なことかもしれません。