「プレミアムフライデー」が始まりました。月末の金曜日を、午後3時退社にしようという動きです。
今日のところはお祭り騒ぎ的に、居酒屋などが盛り上がったかもしれませんが、長期的にはどうなんでしょう。
消費の底上げや働き方の改革につながるといいますが、果たしてそううまくいくのでしょうか。
プレミアムフライデーは、企業活動自体を減らすことになるので、企業の業績にはどう考えても不利です。
労働者にしたって、別の日の残業が増えたり、場合によってはサービス残業が増える懸念があります。
国民消費が多少は増えるとしても、サービス業の従業員はむしろ忙しくなり、休めなくなるでしょう。
これは導入初期だけの混乱であって、やがて徐々に定着して当たり前になるのでしょうか。
私が子どもの頃は、学校も役所も会社も、土曜半ドン・日曜休日の、週休1日制でした。
「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-824.html" target="_blank" title="半ドン">半ドン</a>」とは、ほぼ死語となっている昭和用語で、半分「どんたく(=休日)」の日ですね。
学校などでは、90年代から月に1回だけ土曜日が休みになり、さらに月に2回の週休2日制が導入されました。
そしてそのような移行期を経て、ついに2002年から完全週休2日制になり、現在に至っています。
プレミアムフライデーも、やがて半ドンに、最終的には毎週金曜日が休日になるのでしょうか。まさかね。
完全週休3日制では、あまりにも企業活動時間が短くなりすぎです。もう少し、働きましょうよ。
サービス残業や異常な長時間労働が問題となっているのに、表向きの労働時間ばかりが短くなっていきます。
形式だけの制度など、何の意味もありません。もっと実質的な「ゆとり」を作るような政策をお願いします。