人間関係や経営問題やらが絡んできて、ドラマっぽくなって来たけど視聴率が低迷している『<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1939.html" target="_blank" title="A LIFE">A LIFE</a>』第4話。
手術シーンはめっきり減りましたが、それでも、リアリティー優先のマニアックな描写はまずまずでした。
術式は「左室形成術および冠動脈3枝バイパス手術」。左心室を修復し、バイパスを3本縫着する手術です。
「バイパスのグラフトはリタ、ライタ、ジーイーエーを使う」というセリフには、説明も何もありません。
このドラマ、手術の雰囲気と流れをリアルに見せるためなら、余計な解説は不要と、割り切っているようです。
ただ、人工心肺装置がほとんど画面に登場しません。心臓手術の現場としては、大いに違和感があります。
問題が起きたのは「IVCのテーピング」をしたときのこと。IVCとは下大静脈のことですが、これも説明なし。
人工心肺のチューブをIVCに挿入したあとで、血管を締め付けるために、あらかじめヒモを巻いておくのです。
この時にヒモを通す道具(鉗子)には、長さ、太さ、彎曲、角、歯、溝によって、種類がヤマほどあります。
しかも、それぞれの鉗子に名前が付いています。たいていは、外人の名前です。
看護師が、外科医(第一助手)の指示に背いて、自己判断で「サテンスキー鉗子」を手渡しました。
「心臓を脱転したくないので、サテンスキーの方が良いと思います」という看護師の発言もすごい。
第一助手がムッとすると、執刀医のキムタクが「僕もサテンスキーの方がいいと思いますよ」と助け船。
これが他の病院に出向いて行った「出前手術」だったものだから、双方の病院の関係がこじれてきます。
ていうか、何度も何度も「サテンスキー」という言葉が説明もなしに出てくるドラマって、どうなの。
「サテンスキー」をどう使うのか、なぜもめるのか、一般の視聴者はそのイメージすらつかめないでしょうに。