<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1847.html" target="_blank" title="MR(麻疹風疹混合)ワクチン">MR(麻疹風疹混合)ワクチン</a>が不足している問題については、少々切羽詰まってきました。
というのも、第2期定期接種の対象年齢である「年長さん」の接種期限が、3月に迫っているからです。
このワクチンは、麻疹や風疹の免疫をもたない1歳児への接種「第1期定期接種」が、最優先です。
なので当院も昨年秋以来、在庫ワクチンは原則として、1歳児に対してのみ、接種してきました。
ちょうどその頃(11月)保健所が、医療機関が保有するMRワクチンの「在庫調査」を行いました。
調査を行うのはかまいませんが、その後ワクチンの供給が改善したわけでもなく、在庫不足のままです。
そうこうするうちに年が明け、保健所がこんどは、MRワクチンの「予約状況の調査」を始めました。
予約数だけでなく、MRワクチンを購入している業者名まで報告しなければなりません。
医療機関ごとの必要数を調査し、薬品卸を指導して、バランス良くワクチン供給させようというのでしょうか。
どの医療機関だって、予約数を考慮して、必要なだけワクチンを購入するのです。それが、足りないのです。
昨年の国会答弁でもあったように、国は「MRワクチンに不足が生じない見込み」との一点張りです。
現場では完全に不足しているのに、厚労省の官僚の計算では、足りているはず、なのです。
行政には問題無いが、現場の流通や在庫に偏りがあるのだと、業者や医療機関に責任を押しつけているのです。