旭酒造の「純米大吟醸 獺祭 磨き三割九分」の瓶に虫が混入していたとして、自主回収が始まりました。
「獺祭」は安倍首相がオバマ大統領に贈ったことで有名になりましたが、私は飲んだことがありませんでした。
「三割九分」は精米歩合39%を表しています。つまり、米の外側の61%を削り落としたというわけですね。
獺祭には、さらに上を行く「磨き二割三分」とか、オバマさんに贈った「磨きその先へ」というのもあります。
「磨きその先へ」の精米歩合は未公開です。他社との数値上の競走を避けるためかもしれません。
精米歩合を表示していないので、国税庁の基準に従って、純米大吟醸とは表記できません。ただの清酒です。
削った米粉はどうするのかも心配になりますが、一般的には、食品用にリサイクルされるようです。
酒の旨さが精米歩合だけで決まるわけではありませんが、香りが良くなるし、贅沢って気分にもなりますね。
新奇性もあって一気に上り詰めた獺祭ですがしかし、今回の虫騒ぎが物議を「醸して」います、醸造酒だけに。
そもそも、スペック(精米歩合)や価格や話題性で飛びつくなんて「ダッサい」、という意見もあるでしょう。
「磨きその先へ」などは、720mlの小さいボトルで、税込み32,400円ですよ。はぁ?どういうことですか。
などと、飲む前から否定するのも不公平だし非科学的。このような場合、自分で検証するしかありません!
というわけで、近所の酒屋で「磨き二割三分」を買ってきて、先ほど味わったところなのですが・・・
まあ、なんて言いますか・・・恐れ入りました。