『真田丸』はついに今夜、「大坂冬の陣」に突入しました。
先週の、オープニングテーマをエンディングに使うという驚きの構成は、三谷幸喜の思いつきだったとか。
さて、「大坂の陣」には「冬の陣」と「夏の陣」があります。夏の陣よりも、冬の陣の方が先です。
前に「アメトーーク」の「勉強しかしてこなかった芸人」でやってましたね、「そこは逆」と覚えるのだと。
実際に私も高校の頃、そのように覚えました。何かを覚えるときは、その連想を助けるものがあれば楽です。
夏の陣の方が先であれば「季節の順」と覚えれば済むのですが、その反対なので、「そこは逆」となるのです。
実はこの手法は、一歩間違えると混乱を招く危険があります。
とくに私の場合、逆の順に覚えてはならないケースで、「そこは逆じゃない」と念押しする癖があるのです。
それが災いして記憶が曖昧になり、「結局、逆なのか、逆じゃないのか?」という疑念が残ってしまいます。
いったん「逆」か「逆じゃない」のかに疑念が生じると、もはやいつまでたっても、記憶に自信が持てません。
血液型(ABO型)の検査は、私が研修医の頃までは、病棟で主治医が行っていました。
その時に、A型で凝集する青い試薬と、B型で凝集する黄色の試薬を用います。その色には覚え方があります。
「青はaoだからAと覚える」という記憶法を、友人の誰かが提唱しました。これはいい。みんな大絶賛です。
それで済ませておけば良かったのですが、私は調子に乗って、別の覚え方を提案してしまったのです。
「青はblueだけどBじゃないと覚えてもいい」
私は友人たちのブーイングに遭い、おまけに私はその後、試薬の色ではいつも迷うようになってしまいました。
混乱を招くような記憶法は、たとえ思いついても、決して口にはしないことです。