iPhoneの世界シェア

Appleは、カッコ良くて便利で先進的な製品を、その価値に見合った価格で、つまり高値で売るメーカーです。

製品開発の優先順位は、デザイン>機能>性能>>>価格、みたいなところがあり、薄利多売はやりません。

iPhoneはやたら高いけど、他のメーカーがほとんどスマホを作っていないうちは、圧倒的なシェアでした。

そこへAndroidが出現。私に言わせればiPhoneをパクったサムスンが、ついにiPhoneを超えてしまいました。

中国勢も激しく追い上げており、最新データでは、iPhoneのシェアは12%にまで縮小しています。

やがて、パソコンにおけるMacのようなマイナー勢力となり、Appleの業績もジリ貧となるのでしょうか。

ところがどうも、出荷台数ベースのシェアだけでAppleの業績は評価できない、というのが今日のテーマです。

2016年<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1850.html" target="_blank" title="7〜9月期">7〜9月期</a>の、利益ベースでのシェアは、iPhoneが104%だったと報じられたからです。

世界のスマホ販売利益の、104%をiPhoneが稼いだという意味です。2位のサムスンは0.9%。中国勢は赤字。

出荷台数でシェア90%近いAndroidスマホからは、ほとんど利益が出ていないということになります。

以前から、iPhoneの利益率の良さは知られていますが、シェア100%超えというのは、今回が初めてです。

一方でAndroidスマホは、薄利多売どころか、売れば売るほど損をするという、厳しい状況。

こういうことがあるので、一見シェアを落とし続けているiPhoneも、安心して見ていられるわけです。

割高でもAppleを選ぶ、という気持ちにさせてくれる製品を作る限り、Appleの業績は安泰だと思います。