まさかのトランプ氏

対岸の火事(ただし火の粉が激しく飛んでくる)と思ってた、米国大統領選挙は、トランプ候補が勝ちました。

まさかトランプ氏が大統領になるか?、と面白がってテレビを見てましたが、なっちゃいましたね。

昨日は、博多駅前の道路陥没ばかり報じていたテレビ番組が、今日は、大統領選挙の開票速報一色でした。

米国民の6割近くが、トランプ氏が大統領候補であることを恥ずかしく思っている、と以前は言われてました。

しかしその恥じるべき候補を、米国民は、恥をしのんで選んだわけです。

恥ずかしいから選ばない、ではなく、恥ずかしいけど選んだのです。

考えてみると、礼儀をわきまえて上品に振る舞うというのは、社会に自分を適応させるための装いです。

本来の人間の欲望は、もう少し無礼で、もう少し下品なのかもしれません。

ロッカールームで少々下品な会話をすることなど、たぶん、誰でもすることなのです。

クリントン氏は、ファーストレディ、上院議員、国務長官と、既成政治の中枢を歩んできた人物です。

トランプ氏はその正反対。無礼で下品で、場所をわきまえず過激な発言をして、政治にはド素人。

しかし、不満の多い現状を打開してくれるのは誰か、となれば、トランプ氏に期待するのかもしれません。

何も変わらないか、収拾が付かないほど変わるか、究極の二択を迫られ、後悔覚悟で後者を選んだわけです。

そこまでのリスクを負っても、現状を変えたい、ということなのでしょう。

まあそれにしても、日本人からは想像がつかないほど、クリントン氏の人気がなかったのでしょうね。