錠剤タイプのインフルエンザワクチンを、「日東電工」が開発すると、報じられました。
日東電工? って思いますが、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1468.html" target="_blank" title="デンカ生研">デンカ生研</a>の例もあるし、電気と薬品は関連深いのでしょう、きっと。
経口投与で効果が十分なら、ワクチン接種がとても楽になりますが、しばらく慎重に見ていく必要はあります。
というのも、前例があるからです。
「フルミスト」という、鼻の中に噴霧するインフルエンザワクチンがそれです。
欧米では数年以上前から使われていて、日本でも3年ぐらい前から、一部の医療機関が導入しています。
おたくで扱っているのかと、問い合わせをいただいたこともあり、近い将来は導入しようかと考え中でした。
ところが、フルミスト先進国の米国で、今さらのように、その効果が疑問視されつつあります。
米国疾病管理予防センター(CDC)のスタンスも、180度転換してしまいました。
(1)2014年:フルミストを積極的に推奨する
(2)2015年:注射でもフルミストでも、効果はあまり変わらないので、どちらを選択してもよい
(3)2016年:注射の方が有効なので、フルミストは接種すべきでない
米国では何年も使っているのに、今頃になって、フルミストは意外と効かないかも、と言い出したのです。
なんじゃそりゃ、です。
この報告を受けて、日本の医療機関でも、今シーズンはフルミストの接種を中止する動きが出ています。
本当のところ、フルミストが効かないかどうか、まだ最終結論は出ていません。
でもそんなことがあったので、錠剤タイプのワクチンと聞いても、私は少々懐疑的なのです。