当院のスタッフは数年前から、原則として、診療中には常時マスクを着用してきました。
自分が感染を予防するためと、他人に何らかの病原体を感染させないためです。
しかし、普通のマスクで風邪(ウイルス感染など)がどの程度予防できるのか、議論の余地はあります。
同様に、自分の風邪の拡散をマスクでどのぐらい防げるのか、明確な根拠はありません。
でも病原体の予防はできなくても、マスクで吸気の湿度を高めることは、感染予防効果があるかもしれません。
感染予防に気をつけているんだな、という印象を、周囲に与える効果もあるかもしれません。
しかしその逆に、接客・サービス業という観点からは、表情が見えにくいというのが最大の問題です。
さらに最近、ある聴覚障害の方から、口元が見えないと言葉が聞き取りにくい、という指摘を受けました。
これには、いままで気がつきませんでした。おっしゃる通りです。
そこで先日から、たとえば生活習慣病の方などは、原則としてマスクなしで診察することにしました。
もちろん、患者さんが風邪のときや、インフルエンザの流行期や、私自身が風邪気味のときなどは例外です。
マスクを外すことで、私の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1415.html" target="_blank" title="ひげ面">ひげ面</a>をお見せすることになったのは、やむを得ない副産物でした。
「先生、痩せましたね」などという反応が、相次いでいます。ひげは、顔が細く見える効果があるのですね。