過活動膀胱の尿トレ

「快尿!おしっこトラブル 全部解決の5秒ワザ」が、数日前のNHK「ためしてガッテン」のタイトル。

そこで取り上げていた5秒ワザというのが、「お尻体操」です。肛門を、5秒間締めたり緩めたりするもの。

もうひとつ、「おしっこトレーニング」も紹介していました。今日はそっちを掘り下げます。

頻尿の人の多くは、尿意を感じるのが異常に早くなってしまっている、という問題があります。

ちょっとした尿意ですぐトイレに行くと、ますます尿意センサーが過敏になってしまうという悪循環です。

それを克服するために、敢えて尿意をがまんして、尿意センサーを鈍感にしましょう、というわけです。

子どもの頃から、おしっこをがまんしすぎないように、と教えられてきた方には、少々抵抗のある話です。

職業柄(元外科医)私は、長時間の手術に従事しているうちに、尿意がどんどん鈍感になりました。

おかげで、飲まず・食わず・出さずで、12時間や16時間程度なら難なく乗り切れるカラダになりました。

ただしその弊害として<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-143.html" target="_blank" title="尿管結石">尿管結石</a>になってしまった話は、以前ご紹介した通りです。

開業してからは、いつでもトイレに行ける環境に慣れたためか、排尿間隔はほぼ人並みに戻ってしまいました。

子どもの夜尿症も、夕方以降の水分の摂り過ぎのほかに、「がまん尿」不足が原因のケースがよくあります。

頻尿気味の方はいちど、思いっきり尿意をがまんして、どれぐらい膀胱に溜められるか、測ってみましょう。

尿意をがまんする練習によって、その量をだんだんと増やせれば、過活動膀胱の症状が改善するでしょう。

冒頭で紹介した番組では、独特のヘアスタイルのウエブデザイナー大谷大氏の経験談が紹介されていました。

「朝一のトイレをいかに我慢できるかでその日の快適さが変わる」と、彼はブログに書いています。さらに、

「起きたらすぐにトイレに行くという習慣になっていたので、それをやめただけでかなり効果がありました」

これはもしかすると、過活動膀胱の方には、目からウロコのトレーニング法かもしれません。