アンデスメロン

子どもの頃、実家の門柱の石は「ジャモン岩」だと聞きました。ザラザラして、まだらな模様のある石でした。

後にそれを「蛇紋岩」と書くことを知り、ちょうどその頃から、岩石に興味が湧くようになりました。

中学校の2年と3年の担任だった石川先生は、鉱物に詳しい理科2分野の先生でした。

ある人が「先生、金鉱石を見つけた」と持ってきたのは「黄銅鉱」だった、という話を授業中に聞きました。

石川先生はよくホラを吹くので、生徒はみなそのつもりで聞きますが、この話は本当かもしれません。

黄銅鉱というのは、たしかに山で見つけたら金だと思うぐらい、金ピカですしね。

岩石は、「火成岩」と「堆積岩」と「変成岩」に大別されると習いました。

火成岩はマグマが冷えてでき、堆積岩は何かが堆積してできた岩石。変成岩はそれらが変成したものです。

阿蘇付近には、マグマ由来の火砕流が堆積してできた岩石が多く、立場が微妙ですが、いちおう堆積岩です。

例の蛇紋岩は、マントル上層部の主成分である「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-823.html" target="_blank" title="橄欖岩">橄欖岩</a>」に、水が作用してできた、変成岩の一種だそうです。

火成岩は、マグマがゆっくり冷えて固まった「深成岩」と、急速に冷えて固まった「火山岩」に分けられます。

中学校で習ったのは、深成岩なら「花崗岩」、火山岩なら「安山岩」と「玄武岩」。あとは忘れました。

庭を掘って出てくるのは、まだらなのが花崗岩、黒くて硬いのが安山岩、白いのが石灰岩、てとこでしょうか。

アンデス山脈で採れたから「andesite(アンデサイト)」と命名され、安山岩と訳されたようです。

すぐ連想するのは「安産願」。実際、安山岩のかけらが、安産のお守りにもよく使われるとか。

そのノリでいうなら、「安産ですメロン」だと言って妊婦さんに贈ってもいいわけですね、アンデスメロンを。