「化血研の日本脳炎ワクチンを接種しても、大丈夫なんですか?」という問い合わせが、今日もありました。
化血研が、こんどは日本脳炎ワクチンを、承認書の記載と異なる方法で製造していたと報じられたからです。
厚労省は「医薬品の製造の品質管理に対する信頼をさらに損なう由々しき事態」だと断じて、怒っています。
さらに<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1557.html" target="_blank" title="昨年の件">昨年の件</a>も、「本来であるなら医薬品製造販売業許可の取消処分が相当」だったと、蒸し返しています。
そのくせ「最終製剤の品質および安全性に対して影響を与えない」と、ワクチンの安全性は認めています。
化血研のワクチンの安全性を認めないと、日本脳炎ワクチンの定期接種が困難になってしまうからでしょう。
「盛り土をしていなかったのは由々しき事態だが、豊洲市場は安全である」と言うようなものです。
今回の化血研の不正は、9月上旬に行われた厚労省の抜き打ち検査で発覚したと報じられています。
ところが化血研は「厚労省の検査以前に弊所から厚生労働省に自主的 に報告したもの」だと言っています。
つまり「捕まって自供したのではなく、先に自首したのだ」と言ってるわけです。どっちみちダメでしょう。
たとえ自首であれ、経営陣が刷新されても隠蔽体質が改善していなかったことには、正直あきれます。
これでまた、110日間かそれ以上の業務停止命令が出た日には、もう化血研の再起は無理かと思えてきますが。