来月から始まる、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1813.html" target="_blank" title="B型肝炎ワクチン">B型肝炎ワクチン</a>の定期接種。その対象年齢の「狭さ」が杓子定規でいただけません。
今年4月以降に生まれた0歳児だけを対象とするなど、まったく了見の狭い話。
保育園などで集団感染することがわかっているので、できるだけ幅広い子どもたちに接種すべきです。
たとえば最初の1年間ぐらいは、1歳から6歳ぐらいまでの子どもたち全員に接種してしまえばいいのに。
このように、本来の定期接種対象外の方を救済するための接種を、「キャッチアップ接種」と言います。
とくに新しい定期接種の導入初期には、幅広い年齢層に、一気にキャッチアップ接種を行うべきです。
その後は、決められた年齢の対象者にだけ、毎年粛々と接種を続けていけばいいじゃないですか。
<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1047.html" target="_blank" title="水痘ワクチン">水痘ワクチン</a>が2年前から始まったときには、形ばかりのキャッチアップ接種が行われました。
しかし、最初の半年だけ定期接種の対象年齢を2年ほど拡大するという、ケチな特例措置でした。
こんなもの、もっと幅広く子ども全員に無料で接種したら、日本からあっという間に水痘が駆逐できるのに。
成人用の肺炎球菌ワクチンだって、65歳以上の高齢者に1回ずつ接種機会を設けるという制度が、ケチ臭い。
おまけに対象年齢に誤解を招きやすいので、その唯一の接種機会を逃した高齢者が大勢います。どうするの。
麻疹も問題です。以前キャッチアップとして行われたMRワクチン第3,4期の接種率は、90%を切っています。
定期接種を打ち損ねた子どもたち全員に、この機会に一気に接種してしまいましょうよ。もちろん無料で。