原子力規制委員会はこのほど、原子炉の制御棒などの廃棄物の処分の基本方針を決定しました。それによると、
(1)地下70メートルよりも深く埋めて、電力会社に300〜400年間管理させる
(2)その後は国が引きつぎ、10万年間、掘削を制限する
「電力会社に数万年間管理させるのは現実的ではない」との理由で、300〜400年にしたそうです。
「あとは国が引きついで、10万年間管理してやる」という、その根拠の無い太っ腹な心意気に、打たれます。
まあツッコミどころが多すぎて、笑うしかありませんが、笑って済まされる問題でもありません。
人類が電気を利用し始めたのは200年前。日本初の電力会社「東京電燈」が設立されたのは130年前のこと。
その、わずか130年ほどの歴史しかない電力会社に、あと400年任せるとは。
400年といえば、今夜の「真田丸」が描いていた関ヶ原の戦いは、今からおよそ400年前のできごと。
「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1174.html" target="_blank" title="軍師官兵衛">軍師官兵衛</a>」では、最終回が関ヶ原でした。たった1回で描くのはもったいないと、2年前に書きました。
ところが今日は、戦そのものをほとんど描写しないという、あり得ない展開でした。
これまでに、関ヶ原を素通りした大河ドラマがあったでしょうか。まったく三谷幸喜は、常識外れです。
それ以上に常識外れなのが、国が10万年間管理するという話。
だから、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-398.html" target="_blank" title="前にも言った">前にも言った</a>でしょう。ネアンデルタール人の時代から今までが、およそ10万年ですよ。
いったい、10万年後に放射性廃棄物を管理してる人って、いったい何者なんでしょうね。人でしょうか。