久しぶりにCDを買った

慣れというのでしょうか。私にとって音楽は、ついにストリーミング再生が当たり前になってしまいました。

音楽を聴く時間そのものが減ってはいますが、たまに聴いても結局、AppleMusicで済ませています。

そのようなことでは所有欲が満たされないと、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1372.html" target="_blank" title="以前は書きました">以前は書きました</a>が、いまはもう、その気持ちも微妙です。

所有って何でしょう。手軽にストリーミングで聴けるようになると、その意味が不明瞭になってきています。

昔は、お気に入りのレコードジャケットを、インテリア代わりに部屋の壁や棚の上に飾ったりしたものです。

しかしCDになってからは、飾らなくなりました。ラックにしまい込んで、CDの背中だけが見える状態です。

それどころか、買ったCDがそこに実在していなくても支障は無い、ということが判明しました。

先日、久しぶりにCDを買いました。好きなアーティストの5枚組のCDが、Amazonで超格安だったのです。

こういう曲数が多いCDは、iTunesStoreではどうしても割高になってしまいます。6,000円でした。

ところがAmazonでは、輸入盤(もちろん新品)が1,392円でした。あわてて買いました。

CDが届いたので、早速聴こうと思ったのですが、肝心の自宅のオーディオ機器が、震災後不調のままです。

なにしろ、フロントスピーカーは倒れ、壁に設置していたリアスピーカーは床に落下していましたからね。

あちこちの配線が断線気味だし、それどころか書斎がまだ片付いてない。それを忘れてました。

ならばCDはパソコンで再生しようかと思ったら、私のMacBookProには、CD入れる穴がない。ありゃま。

でも大丈夫。購入したCDのジャケットを眺めつつ、曲はAppleMusicで聴くことができました。

つまり、CDを買って所有欲を満たし、音楽はストリーミングで聴くというわけです。何か間違ってますかね。

ポケモンGO、その後

マクドナルドの業績が回復している、と報じられました。

昨日発表された、今年1〜6月期の決算で、最終損益が黒字になったようですね、昨年は大赤字だったのに。

ポケモンGOの影響ではありません。店舗の整理が進み、品質改善で信頼も回復しつつあるのでしょう。

さらにポケモンGOが、7月以降の業績を押し上げているはずなので、黒字幅はますます拡大するでしょう。

しかしその、ポケモンGOですが、もうさすがに飽きましたね、私の場合。

レベルは14まで上がりましたが、だから何、って話です。これ以上のレベルアップも厳しそう。

ポケモンはそこそこ集めましたが、種類が少ないです。

なぜなら、ほとんどのポケモンは、自宅か犬の散歩コースで捕獲したものだからです。

やはり、あちこち歩き回らなければ、これ以上の面白味がありません。

ていうか、多くの種類のポケモンが集まったとしても、その先に何があるのか。それ言っちゃ、おしまい?

自宅に出るのは、ポッポばかり。そのポッポさえ、最近はなかなか捕まらない。玉ばかり消費してしまいます。

レベルが上がれば上がるほど、ポケモンが捕まえにくくなるという、やる気の失せる設定が原因のようです。

おまけにアップデートのバグで、ポッポなどが捕まえにくくなっているとも報じられました。

そのバグ修正版が出たので、ただちにアップデートしましたが、さっそくポッポに逃げられました。

今日もまた、オッサンがポッポの話ばかりするのもアレですけどね。もうポッポだけは、知らん。無視します。

あちこち歩き回らない(歩き回る時間がない!)私にとっては、これ以上どうにもならないゲームのようです。

ひとつ良いことがあるとすれば、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1761.html" target="_blank" title="愛犬とのふれあい">愛犬とのふれあい</a>(散歩)が増えたことでしょうね。

生前退位の違和感

天皇陛下が、「生前退位」に関連したお言葉を述べられました。

今日はその、天皇陛下のことではなく、一般用語としての「生前」について考えてみました。

「生後」と言えば、「生後間もない赤子」のように、生まれた後、という意味です。

ところが「生前」は、生まれる前、ではなく、生きている間、あるいはむしろ死ぬ前のことを指します。

「生前」とは、仏教用語で「往生」前のことを指すようです。死んで仏に生まれ変わる前、という意味です。

辞書を引いてみると、

大辞林:死んだ人がまだ生きていたとき。存命中。死ぬ前。

デジタル大辞泉:その人が生きていたとき。死ぬ前。在世中。

日本国語大辞典:生きていた時。死ぬ前。在世中。

仏教語大辞典:(1)すでに死んだ人の、生きていた間。(2)一生の間。生涯。

いずれも、死んだ後になってから、その人の存命中のことを指すような使い方です。

だから、生きている人に対して「生前」を使うことに、私は違和感を感じるのでしょう。

しいて言うなら、迫る死を意識し始めた(まだ生きている)時期、という解釈を付け加えたい気がします。

天皇陛下の「生前退位」における「生前」には、そのような意味を感じます。

睡眠薬の処方と不正

睡眠薬を含む、いわゆる「向精神薬」は、処方などの取扱いがとくに厳重です。

依存症の問題や、転売などの不法行為にもつながりかねない薬剤だからです。

処方日数に制限があり、複数の薬剤の処方にも一定のルールがあります。

ところが、複数の医療機関を受診して、あちこちから向精神薬の処方を受けている方が、ときどきおられます。

本人が隠していれば、医療機関としては他院での処方の有無については把握できません。

その結果、医師が想定した以上の用量の睡眠薬を、その方が内服することになり、健康上の問題が生じます。

あるいはまさかとは思いますが、譲渡や転売をしている可能性も、考慮しなければなりません。

マイナンバー制度を医療分野に導入することで、このような「重複処方」が防げるようになるのでしょうか。

それ以前に、現行の制度でも、審査機関や保険者のレセプトチェックにすぐに引っかかりそうなものです。

ところが、レセプトの重箱の隅にはすぐ文句を付けてくる審査機関が、この件についてはスルーしています。

医師会を通じて、県や保険者に確認してもらいましたが、現時点の回答は「医療機関の判断に任せます」と。

早い話が、丸投げです。何かあったら処方医の責任ですよ、というわけです。

よその病院でも睡眠薬の処方を受けていませんか、とお尋ねしても、はい受けています、という人はいません。

医師は通常、患者さんに対しては性善説で臨むので、病状や訴えに応じて処方することはやむを得ません。

医療機関にできることには、限りがあるのです。重複処方への対処は、行政側にお願いしたいものです。

花の豚尾

今日は立秋。ということは、土用は昨日まで。ついにこの夏は、土用のうなぎを食べずじまいでした。

ニホンウナギは絶滅危惧種です。たまにはうなぎを食べない夏があっても、まあいいでしょう。

そういえば去年は、「丑の日」の3日前に食べたので「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1389.html" target="_blank" title="土用の戌の日">土用の戌の日</a>」だ、と書きました。

そこで、わが家の愛犬、フレンチブルドッグの「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1709.html" target="_blank" title="花">花</a>」の話につなげますが、よろしいでしょうか。

さくらももこの漫画『それていくかいわ』のように、話がどんどんそれていく展開が、私は好きなのです。

あるいは、大げさに振り上げた手で背中を掻くような、カクっと力が抜けるパターンも、良いですね。

「竜頭蛇尾」ならまだ良い方で、私の場合しばしば「竜頭豚尾」みたいなことになります。

「豚尾」と書いて「とんび」です。じつは、花のシッポは豚尾なのです。

散歩のときに他の犬のシッポを見ると、立っているか垂れているかの違いはありますが、わりとまっすぐです。

ところが花のシッポは、くるんっとよじれて臀部に張り付いています。これじゃあ振ることができません。

飼い始めてから、この犬、何か違和感があると思っていましたが、最近になって気付きました。

シッポを振るという、飼い犬においては最も基本的な振るまいが、わが家の花にはできないのです。

だから喜びは、ジャンプで表現します。ひたすら跳ぶので、後脚はかなり鍛えられているはずです。

その後脚を、まっすぐ伸ばして寝るので、寝相が人間っぽいのが面白いところ。イビキもうるさい。

副反応と副作用

「副反応と副作用」というタイトルで、読売テレビの道浦俊彦氏がブログを書いていました。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1643.html" target="_blank" title="子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)">子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)</a>に関するニュースの中では、「副反応」を使ったそうです。

「副反応」と「副作用」って、いったいどう違うんだ、というのが、そのブログの主旨です。

最終的に道浦氏は、『三省堂国語辞典(通称『三国』)』の解釈を紹介していました。

「副反応」:薬やワクチンを使ったときに起こる、正常でない反応。

「副作用」:薬やワクチンを使ったときに起こる、目的に合わない悪い作用。

う〜ん、惜しい。もう少し踏み込んで欲しかった、三国。私なら、こうです。

「副反応」:薬やワクチンを使ったときに、目的の反応に付随して起こり得る生体反応。

たとえば不活化ワクチンには、しばしば「抗原」のほかに「アジュバント」という成分が混入されています。

アジュバントとは、ワクチンの作用を高めるためにわざと炎症を起こす「刺激物」のようなものです。

だから接種部の皮膚が赤くなったり、腫れたり、熱が出たりするのは、ある意味「もくろみ通り」なのです。

一方で生ワクチンは、ウイルスを弱毒化したものなので、その疾患に罹患した場合と同様の症状が出ます。

それがおたふくかぜワクチンなら耳下腺が腫れ、麻しんワクチンなら発疹が出たりすることもあります。

ウイルス感染と同様の生体反応を引き起こすのが、生ワクチンの目的なので、これも「想定通り」です。

ワクチンで「副反応」という言葉を使うのは、それが必ずしも目的に合わない作用ではないからなのです。

夏風邪

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-339.html" target="_blank" title="ツクツクボウシ">ツクツクボウシ</a>の鳴き声を聞いてしまい、少々もの悲しい気分になったのですが、まだまだ夏真っ盛りです。

先月はヘルパンギーナが流行していました。関東地方などでは、いま大流行中とのこと。

症状は高熱と咽頭痛。のどの発疹が特徴的で、すぐ診断がつきます。詳細は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-651.html" target="_blank" title="以前のブログ">以前のブログ</a>をご覧ください。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-642.html" target="_blank" title="手足口病">手足口病</a>やプール熱(アデノウイルス感染)は、意外と少ないですね、いまのところ。

先月後半から流行しているのが、マイコプラズマ感染症です。子どもも大人も罹っています。

かつては、夏季オリンピックの年に流行するので「オリンピック病」と言われていました。

その後は、4年周期が崩れていたのですが、たまたま今年はちょうど、オリンピック病です。

特徴は、長引く高熱と、さらに長引くひどい咳です。熱の割にそこそこ元気です。しかし咳がしつこい。

39度前後の熱が午後から夜に出て、朝から昼までは微熱、というパターンが数日間続きます。

こういう風な、上がったり下がったりするパターンの熱を「弛張熱(しちょうねつ)」といいます。

咽頭ぬぐい液の迅速検査で診断が確定しますが、周囲での流行と本人の症状で、だいたい判断はつきます。

おたふくかぜも、5年半ぶりに流行しています。

かつて実施されていた<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1417.html" target="_blank" title="MMRワクチン">MMRワクチン</a>の接種が、副反応が原因で中止された後、数年周期で流行しています。

MMR=M麻疹+Mおたふく+R風疹の混合ワクチンですが、いまは、おたふくが外されてMRワクチンです。

おたふくかぜは、難聴の原因となります。毎年約1000人の子どもが難聴になっており、治りません。

ワクチンの定期接種でおたふくかぜを予防していないのは、世界でもアフリカ諸国と北朝鮮と日本ぐらいです。

任意接種を受ける方は増えていますが、集団防衛のためにも、定期接種がぜひとも必要です。

と、書いてきましたが、今いちばん多いのは、原因の特定できない高熱ですね。

39度以上の高熱、中等度の咽頭炎、咳は比較的軽く、熱の割に全身状態は良好。俗に言う「夏風邪」です。

漢字かな混じり文章

『新しい文章力の教室(唐木元著)』という本を読みました。例の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1765.html" target="_blank" title="読み放題">読み放題</a>」の3冊目です。

この手の本にしては珍しく、とても実践的で有益でした。所々で私の琴線に触れる表現が出てきます。

「ときには勇気を持って話題を切り捨てなければならない」

書きたいことがいくつかあると、私はそれを全部盛り込まなければもったいないと感じてしまいます。

貧乏性なのでしょう。妙に長いブログの日は、なかなか切り捨てられなかったときです。

「文章をおしまいまで読みたくなるような、魅力的な一段落を最初にもってくる」

私の場合は、途中から主旨がずれてくるので、冒頭の段落にはあまり意味がないことも多いです。

しかし少なくとも、ツカミという意味では、冒頭の一文とかキーワードを大事にしています。

「漢字の割合をコントロールして、ほど良いグレーを目指してください」

これは私も以前から感じていたことですが、これまでにそのような記載を目にしたことがありません。

漢字が多くて黒っぽい文面はイヤですが、かなばかりでスカスカなのもまた、読み難いもの。

「ほど良いグレー」というのは、漢字とかなの割合がちょうど良いという表現です。

そのことに関連していつも思うのですが、英語の文章って、文字が単調で読みにくくないですかね。

ハングルもそうだし、中国語は逆に、真っ黒で読みにくそうに思えます。

漢字かな混じりの日本語って、絶妙に、ちょうど読みやすいですよね。

定額読み放題始まる

Amazonの定額読み放題サービス「Kindle Unlimited」が、日本でも今日から始まりました。

月額980円で読み放題です。いまはその、無料体験期間。新しモノ好きなので、さっそく登録してみました。

品揃えは、和書12万冊だとか。それが自宅のMacでも、職場でも、スマホでも読める。

いまの私は、大型書店か図書館の中で暮らしているようなものです。さっそく今夜、2冊ほど読みました。

1冊目は、パソコン雑誌『Mac Fan 9月号』。2冊目は、『うなぎ 一億年の謎を追う(塚本勝巳著)』。

定価だと、合計で2,402円の2冊です。これだけでもう、元は取れるわけです。しかも今は無料だし。

それで思い出すのは「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1366.html" target="_blank" title="Apple Music">Apple Music</a>」です。あれも月額980円。ちょうど良い額なんでしょうか、980円。

Apple Musicの場合、3カ月間の無料期間のときに、いろんな曲をやたらに聴きました。

ところが<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1457.html" target="_blank" title="有料会員">有料会員</a>になってからは、なんとなく音楽を聴く時間が減っています。

「いつでも好きなだけ聴ける」という環境に満足してしまい、かえって聴かなくなっているのかもしれません。

Kindle Unlimitedでは、どうでしょう。

「いつでも好きなだけ読める」という環境に満足してしまい、あまり本を読まなくなるのでしょうか。

いや、そうではないでしょう。音楽と本では、大きな違いがあります。

音楽では、すでに購入しているお気に入りの曲ばかりを、たびたび聴いてしまう傾向があります。

一方で本は、実用書とか一部の愛読書は別ですが、多くの本は、読むのは1度っきりでしょう。とくに雑誌類。

ならば定額読み放題サービスって、けっこう使えるかもしれません。

衝動買いして「積ん読」状態の本が、私には多いのですが、そのようなムダも省けそうです。

特集記事だけ読みたい雑誌だとか、収載されている短編小説一篇だけ読みたい時とかにも、いいですね。

あと1カ月間、読めるだけ読んでみて、また報告いたします。ちなみに『うなぎ・・・』は面白かった。

レントゲンもデジタル

レントゲン検査の世界もデジタル化していることは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1745.html" target="_blank" title="先日も書いた">先日も書いた</a>通りです。

どのような方法であれ、X線照射装置により撮影し、体を透過したX線を何らかの形で記録するところは同じ。

その記録方法が進化しつつあるわけです。古い順に並べてみると、

(1)感光剤を塗ったフィルムに焼き付け、現像機で現像し、そのフィルム自体を明るいところで見る。

(2)特殊な蛍光体を塗ったプレートに撮影し、スキャナで発光させて読み取り、デジタル画像に変換する。

(3)CCDカメラ(または大型検出器)で撮影し、デジタル画像に変換する。

現在の主流は(2)でしょう。スキャナを通した後のプレートは、情報が消去されるので、何度でも使えます。

しかし(2)は、スキャン作業にひと手間かかります。その点(3)は、まったくデジカメと同じ原理です。

9年前の当院開業時は、(1)から(2)への過渡期であり、(3)はまだ登場したばかりの新機軸でした。

新しモノにとびつきたがる私ですが、信頼性を考慮して、(2)を選択し、現在に至っています。

それをこのたび、(3)のCCDカメラの装置に切り替えるすることにしました。ついにフルデジタル化です。

撮影の数秒後には、診察室でレントゲン写真を見ることができます。

導入するのは、アールエフ社の「NAOMI」です。NAOMIって、何かの略じゃないですよ。「ナオミ」です。

そのネーミングですよね、ユニークというか、気恥ずかしいのは。

この会社は、飲み込むタイプの「カプセル内視鏡」でも有名ですが、その製品名もユニーク。

最初は「NORIKA(ノリカ)」だったのですが、改良されて今は「Sayaka(サヤカ)」です。やれやれ。