未明まで準決勝戦を見届け、4時間ほど仮眠の後に今朝5時に起きて決勝を見た人も多いでしょう。私もです。
吉田沙保里選手はしかし、決勝に敗れ、銀メダルとなりました。4連覇はならず。でも立派な戦績です。
女子レスリングは今大会、次々に金メダルを取っていました。粘りと逆転の連続でした。
そのようなすばらしい試合を見ながら、いちばん期待し、しかし実は危惧もしていたのが吉田選手でした。
4連覇がかかるプレッシャーだけの問題ではないと思います。外国人選手も、みな緊張しています。
6分間で、フォールだけでなくポイントによって勝敗が決まるなら、こういうこともあるでしょう。
しかし多くの人が言っているように、吉田選手本人は銀メダルでも、ほかの選手の金メダルに貢献しました。
吉田選手を目標にして育ってきた若手が、大活躍したからです。
ほかの競技も同じ。水泳も、体操も、卓球も、バドミントンも、期待以上の活躍を見せてくれました。
東京五輪にはいろんなケチが付き、都知事選もからんで、リオ五輪が盛り上がるのか、当初は心配でした。
でもこれは、選手にはまったく関係の無い話。五輪の主役は、選手です。現に、とても盛り上がっています。
しかし、五輪が商業化し、利権がからみ、政争につながり、汚職やドーピングも起きています。
はたして東京五輪は、これ以上おかしな問題の起きないまま、無事開催されるのか。
すでに、4年後をめざして若手選手が始動しています。過去最大級の活躍が、当然のように期待されています。
そのプレッシャーは、もはやしょうがないとしても、外野で変なケチがつかないことを祈るばかりです。