丸シールで点描画

大村雪乃という美術家の方が、「丸シール」で表現した風景画が、先日の日経で紹介されていました。

横浜の夜景です。市販の12色の文具シールを貼っただけの作品だそうですが、驚きます。現物を見てみたい。

そのシールって、たぶん、当院で予防接種のときに使っている、ニチバンの「マイタックシール」ですよね。

シールの色数がワクチンの種類よりも少ないので困ってる、などと<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-781.html" target="_blank" title="以前書いた">以前書いた</a>ことがあります。

でも贅沢は言えません。大村氏はその12色の、数種類のサイズのシールで、風景画を描くわけですから。

大村氏が丸シールを使って「点描」するときの手順が、なかなか今風で興味深い。

(1)風景をデジカメで撮影

(2)パソコンで点描に変換

(3)その画像を見ながら、パネルにシールを貼る

画像編集ソフト「イラストレーター」で読み込んだ画像上に、丸いスタンプを押していくそうです。

画像を、わずか12色の大小の点描に集約していくところに、創作要素が入っていくのでしょう。

油絵などとは異なり、なんか安っぽい作品のようにも思えますが、そこが作者の狙いのようです。

安価な素材で表現するところに、都市の夜景の美しさなんてまやかしではないか、との皮肉を込めているとか。

シールの大きさを1種類にすれば、作業は格段に簡単になります。夏休みの宿題にうってつけかも。