名演奏で号泣

池辺晋一郎という、ダジャレ好きの作曲家がいますが、今朝の日経に面白いエッセイを書いていました。

「ものの名前」というタイトルで、地名や曲名や、やっぱり地名の問題を、わりと真面目に取り上げています。

その内容はともかく、池辺氏が、地名の由来や変遷について興味深く考察している点が、じつに興味深い。

このオジサンって、たいした人なんでしょうけど、ダジャレがベタなんですよね、テレビ番組で見てると。

NHKの「N響アワー」では、池辺氏のダジャレに対する、アシスタントの女性(女優)の反応が見物でした。

檀ふみさんは、さすがにうまい切り返しでしたが、途中でアシスタントが若村麻由美さんに変わりました。

しばらくは毎週、ヒヤヒヤしながら見てましたが、だんだん慣れてくるものですね。

この番組では、とくに思い出深い回があります。

それは、尾高忠明が指揮した、ブラームスの交響曲第一番の演奏を聴いたときのこと。

この曲は私も、中学1年の時に、先輩の田中雅弘さんから奨められて聴いて以来、ずっと大好きな曲です。

尾高氏が渾身の指揮。N響のメンバーが驚愕の演奏。あれはもう、涙が出そうになるぐらいの、名演奏でした。

そしたら若村麻由美も、番組中なのに、号泣です。泣きすぎて、その後のトークができなくなりました。

これは彼女の情緒不安定によるものではありません。よく見たら、あの池辺氏も、少しウルっとしてましたよ。

泣くのをギリギリこらえていた私も、2人の様子を見て、目頭が熱くなってきました。

この番組は録画してたので、すぐDVDに焼きました。DVDは書斎のどこかにあるはずですが、行方不明です。

数年前からときどき探しているのですが、見つかりません。書斎は震災前から、ひどい状況だったのです。