ソフトバンクの孫正義社長は、昨日の株主総会で、社長続投を宣言しました。
後継者まで決めて、来年の60歳の誕生日には引退宣言をするつもりだったそうですが、撤回です。
メディアは「引き際をいつにするか、カリスマと呼ばれる経営者は悩みを抱える」と解説しています。
いやいや、違うでしょう。そんなことは、孫社長にとっては、どうでもいいことなんですよ、きっと。
孫社長は「妙な欲が出てきた」と言ってます。つまり「やりたいこと見〜つけた」ということですね。
「やりたいこと」をやり、「まだやりたい」と思えば続け、「もう十分やり尽くした」と思ったらやめる。
そんな勝手ができるのは幸せな人です。私もそうありたいと願っています。
で、孫社長が「まだやりたい」と「妙な欲」を出したその理由が、「シンギュラリティ」だそうです。
「シンギュラリティ(技術的特異点)」とは、人工知能(AI)が人類を超える時を指す言葉です。
これを境に、AIは加速度的に進化し、もしかすると、AIが人間を支配する時代が来るとも考えられています。
そんな未来は怖いですが、世界中のIT企業等がAIを開発して、結果的にシンギュラリティを目指しています。
最後は、自分たちの首を絞めることになるかもしれないことは承知の上で、もう、進むしかないのです。
この人類史上最大の変革期を、傍観者で過ごしたくない。孫社長はきっと、そう思ったのでしょう。