「家庭教師のトライ」のCM。アルプスの少女ハイジのシリーズ。最近は少々、おふざけが過ぎませんか。
今やってるのは、トライの割引の大きさに驚いて、おじいさんがあやうく「昇天」しそうになるやつ。
その昇天シーンが面白くて、ハイジが何度も催促するという、まことに不謹慎なCMです。
そんなCM流すから、社長の母親が昇天したんじゃないの?、と言いたくもなります。
家庭教師と言えば私も、学生時代に2人ほど教えました。ひとりは中学生で3年間。もう1人は高校生を1年間。
あとで振り返ると、2人とも比較的裕福な家の長女というところが共通していました。
残念ながらその2人に対して私は、成績とか学力を伸ばすという意味では、ほとんど役に立ちませんでした。
カリキュラムなんてないし、教える内容も行き当たりばったり。時間配分は、勉強5割、雑談3割、お茶2割。
ただ、勉強に1週間周期のリズムを付けるという、一種のペースメーカーぐらいにはなったかと思う程度です。
予備校や塾と比較すると、家庭教師ではとくに、その教師個人の、教えること以外の能力が重要だと思います。
生徒との相性だけでなく、その生徒の両親も含めた、家族全員とのかかわりが必要だからです。
なにしろ毎週毎週、家庭訪問をしているようなもの。母親と話をしたり、帰る頃には父親とも顔を合わせます。
ときには家族みんなと一緒に夕食をとり、父親と酒を飲み、休日にはBBQなどに呼ばれます。
さまざまな相談に乗り、とくに進路については、子どもの希望と両親の思いのギャップを埋める努力もします。
このように家庭に介入することも、家庭教師ならではの仕事かもしれませんね。