舛添要一・東京都知事はついに、ていうかやっと、ギリギリで、辞職を決断しました。
実際はホントに、セコい小さな罪ですよ。多くの政治家が、似たようなことはやってますって。
昔から「トーゴーサンピン」て言うじゃないですか。それほど政治家は、金の動きが元々、不適切なのです。
決定的な悪事を働いたとは思えない舛添氏が、辞職に追い込まれた原因は、次の2つでしょう。
(1)知事になる前には、政治とカネの問題をいちばん批判していたのに、腐敗政治家と同じことをやった
(2)法律には違反していないと考え、詭弁を弄して何も説明しない不誠実な態度が、市民を怒らせた
逆に言うなら、1カ月前の不祥事発覚直後には、こう言うべきでした。
(1)自分がいちばん批判していたことに、自ら手を染めてしまい、悔やんでも悔やみきれません。
(2)法に反するかどうかは問題ではなく、これは私のモラルの問題であり、いま猛省しております。
(3)生まれ変わったつもりで知事の職を全うしたいが、民意を問うために辞職することも考えております。
このように発言すれば、まあ辞職まではしなくてもいいんじゃないの、という世論が起きるでしょう。
何度も同じようなことを書いてますけど、ホントに舛添氏って、謝り方で失敗しましたね。
「法律違反はしていない。だから逃げ切れる」と考えたのが浅はかだったのです。
「法律違反はしていない。だからこそ安心して、徹底的に説明と謝罪をしよう」と考えるべきでした。