「リーマン・ショック級、大震災級の事態にならない限り、予定通り引き上げていく」
熊本地震を受けて、消費税増税は先送りしないのかという質問に対する、4月18日の安倍首相の答弁です。
増税を延期したがっている様子の安倍首相も、さすがに熊本地震を延期の口実にはしませんでした。
熊本の人間にとっては大震災でしたが、日本全体から見れば、それほどでもないということなのでしょう。
ところが最近になって「(現在の状況が)リーマン・ショック前の状況と似ている」と伏線を張り始めました。
実に分かりやすいです、安倍首相。増税延期の臭いが、プンプン漂ってきてましたね。
そもそも安倍首相は、本気で増税する気があったのか。「税率を上げる上げる詐欺」だったのかもしれません。
延期を口にしたからには、もう後戻りできません。「増税を延期するぞするぞ詐欺」はないのです。
いつまで延期するかは、国政選挙や安倍首相の任期や、東京五輪のタイミングなどとの兼ね合いでしょう。
小さな意見を言わせてもらえるなら、診療報酬改定と同時が嬉しいです。つまり、2018年か2020年の4月。
保険診療は非課税のため、消費税増税によって仕入れ価格が上がっても、収入は増えません。
増税による減益をカバーするためには、増税時に診療報酬改定で「手当て」してもらうしかないのです。
ところが安倍首相は、選挙対策を重要視して、2019年10月に増税するハラです。
診療報酬の改定時期とは、ズレています。もちろん医療機関への手当てなど、最初から考えてはいないのです。