カンパに感謝

県外に住んでいる大学時代の旧友たちから、思いもかけないカンパが送られてきました。ありがたい。

震災の見舞い金を通り越して、被災から復旧するための資金援助ともいえる金額でした。感謝、感謝です。

その友人達とは、毎年ゴールデンウイークにどこかに集まるのがしきたりですが、私はまだ2回参加したのみ。

今年は嬉野温泉で、その会合「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-210.html" target="_blank" title="とり福の会">とり福の会</a>」が催されたのですが、それはちょうど、熊本地震の直後でした。

「カンパを募る」なんて言うように、本来カンパは、不特定多数を相手に資金援助を求めるものです。

今回のように、気の置けない友人によるものは、狭義のカンパとは違うかもしれません。でも、いいのです。

「カンパ」の語源はなんだろう、といつもの癖で調べたら、ロシア語の「カンパニアkampaniya」でした。

政治団体が運動を起こし、大衆を組織するという意味。

さらにその語源は、中世ヨーロッパにさかのぼります。市会議事堂の大鐘「カンパネラ」だそうです。

鐘の音が、市民が武器を取るときの合図だったとのこと。

「ラ・カンパネラ」という、作曲家リストの、有名な曲があります。

私には、逆立ちしても弾けない曲です。ていうか逆立ちしたら、弾ける曲も(あったとしても)弾けません。

この「カンパネラ」は、イタリア語で「小さな鐘」とか「呼び鈴」の意味です。

呼び鈴で思い出すのは、学生時代の頃の、某医局の教授回診の風景。

教授が教授室を出て病棟に近づくと、看護婦長が病棟で鐘を打ち鳴らしていました。

助教授以下、すべての医局員が直立不動になるのは分かりますが、患者までもが極度に緊張して待ちます。

はっきり言って、映画やドラマの「白い巨塔」の比じゃありませんでしたよ、現実は。