舛添問題

パナマ文書に比べたら、舛添問題など屁みたいな話ですが、それなのに毎日のように報じられています。

なんか、どうでも良くなってきましたよ。もっと大事な問題が、ほかにあるんじゃないの?

以前は悪徳政治家を批判していた舛添氏なので、その豹変ぶりは、たしかに問題にされてもしょうがない。

庶民感情からすれば許せない面もあります。しかし悪質度の低いセコい「悪事」ですよ、実際のところは。

舛添氏は頭脳明晰だと、かつて言われていましたが、それは間違いだったようですね。

本当に頭がよければ、たとえ合法的でも、あとで叩かれるかもしれないようなことは、最初からやらないはず。

疑われそうなことは、やるべきではないのです。昔から言うでしょう、「李下に冠を正さず」と。

何よりも、問題発覚後の舛添氏の対応がいけません。記者会見等における言動が、まったくダメ。

法律違反はしていないという自信があるものだから、謝る必要性を感じていないのでしょうが、それが間違い。

そんなことしてたら、マスコミはいくらでも、プライベートでも何でも、重箱の隅までほじくってきますよ。

庶民が求めているのは、真相究明よりも先に、舛添氏の真摯な態度です。まずは、反省と謝罪が欲しいのです。

「すみません、私が間違っていました。もう二度とこのようなことはいたしません」と、最初から謝れば、

「まあまあ、お手をお上げください。今後はしっかり頼みますよ」と、なるでしょう(ならないか?)。

これを機に、正しく豹変してほしいものです。

河岸段丘

沼田城が「河岸段丘」の地形を利用した堅城であったことを、昨日の「真田紀行」が紹介していました。

河岸段丘とは、河川の浸食作用によって、河川に沿って台地が階段状にできたものです。

おそらく、これまででいちばん詳しく河岸段丘について解説した番組は、「ブラタモリ」でしょう。

タモリが学生時代に「地形好き」に目覚めたという、思い出の地が、この沼田の河岸段丘だったとか。

熊本を流れる白川も、なかなかの河岸段丘を形成しています。

毎朝の通勤で、豊後街道から左折して白川を横切る手前は、比較的ゆるやかで長い下り勾配が続きます。

ところが白川を渡って少し行くと、こんどは険しい段丘崖の登り坂となります。

どうやら河岸段丘は、必ずしも左右対象とは限らないようです。川の蛇行なども関係するのでしょうか。

その崖の上の段丘面に、ポニョ、じゃなくて当院があります。

豊後街道は、白川の右岸(上流に向かえば左側)の段丘面を、阿蘇方向に向かって伸びています。

しかし、穏やかに走る街道に沿った、民家の裏側を少し行くと、実は険しい崖が待ち構えているのです。

自転車通勤で裏道を通るときには、この段丘崖を登ります。電動アシストを使っても、ヘトヘトです。

平坦な段丘面を東に向かう豊後街道は、徐々に北上して白川から遠ざかりながら、ある所で登り坂になります。

地形図で確認すると、ここで段丘面が終わるようです。幅数キロに及ぶ、かなり広大な河岸段丘でした。

一方で白川左岸を見ると、空港付近で、やたらにだだっ広い平坦な台地が出現します。

これが高遊原台地(たかゆうばるだいち)です。河岸段丘ではなく、溶岩台地です。

熊本というのは、阿蘇から流れ出てきた、岩や水(白川)が作った土地なんですね。

消費税増税再延期へ

「リーマン・ショック級、大震災級の事態にならない限り、予定通り引き上げていく」

熊本地震を受けて、消費税増税は先送りしないのかという質問に対する、4月18日の安倍首相の答弁です。

増税を延期したがっている様子の安倍首相も、さすがに熊本地震を延期の口実にはしませんでした。

熊本の人間にとっては大震災でしたが、日本全体から見れば、それほどでもないということなのでしょう。

ところが最近になって「(現在の状況が)リーマン・ショック前の状況と似ている」と伏線を張り始めました。

実に分かりやすいです、安倍首相。増税延期の臭いが、プンプン漂ってきてましたね。

そもそも安倍首相は、本気で増税する気があったのか。「税率を上げる上げる詐欺」だったのかもしれません。

延期を口にしたからには、もう後戻りできません。「増税を延期するぞするぞ詐欺」はないのです。

いつまで延期するかは、国政選挙や安倍首相の任期や、東京五輪のタイミングなどとの兼ね合いでしょう。

小さな意見を言わせてもらえるなら、診療報酬改定と同時が嬉しいです。つまり、2018年か2020年の4月。

保険診療は非課税のため、消費税増税によって仕入れ価格が上がっても、収入は増えません。

増税による減益をカバーするためには、増税時に診療報酬改定で「手当て」してもらうしかないのです。

ところが安倍首相は、選挙対策を重要視して、2019年10月に増税するハラです。

診療報酬の改定時期とは、ズレています。もちろん医療機関への手当てなど、最初から考えてはいないのです。

益城町の光景

益城町方面に行く用事があり、地震被害がとくに大きかった地域の様子を、昨日初めて目にしました。

町の中心を走る県道から見た範囲だけですが、涙が出そうになるほど悲しい光景に、言葉がありませんでした。

住宅の多くが、グシャッと崩れていました。崩れていなくても、倒れそうなほど大きく傾いていました。

すでに解体された住宅もありましたが、がれきが撤去されておらず、そのまま放置された状態でした。

狭い県道沿いには、いまにも道に向かって倒れてきそうな住宅や店舗が、いくつもありました。

かなり危険な状態ですが、生活にも復旧にも必要な道路なので、交通規制をしていません。

傾いたブロック塀は、傾いたままです。その脇の歩道を、現地の人たちが普通に歩いています。

復旧以前の、まだ震災途上といった印象を受けました。

人々の暮らしはズタズタにされましたが、住宅の全半壊が合わせて2万5千棟という惨状で、死者は49人です。

決して少ない人数とは言いませんが、その倒壊住宅の多さと死亡者数との間には、たしかに乖離を感じます。

震度7の地震が、2晩続けて襲ってきました。

多くの家屋が、前震には耐えました。しかし住民の方々は、前震後に避難所や親戚宅などに避難したようです。

頻発する余震が怖いのに加えて、停電と断水のために、生活がひどく不自由だったからです。

そのように、居住者が退避した次の深夜、本震が起き、家屋が倒壊しました。

前震後の停電・断水がなかったら、本震の前には家に戻って寝ていたかもしれない、と言う人の話も聞きます。

ライフラインが途絶えたのは、ひどく不便なことですが、それで命が救われたことになります。

余震が減り、ライフラインも復旧し、人々が家に戻った頃に本震が起きなくて良かったと、思うばかりです。

処理場にゴミ持ち込み

「シュレッダーダスト」の山ができた話は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1693.html" target="_blank" title="先日">先日</a>書きました。今日はその、処分譚。

日頃廃棄物の処理を委託している業者が、受け取ってくれなかったものだから、面倒なことになりました。

明らかに産業廃棄物でしょうから、そこらへんの「ごみステーション」に捨てるわけにもいきません。

ところが調べてみると、シュレッダーダストは、厳密には産業廃棄物ではないことが判明したのです。

産業廃棄物とは「事業活動に伴って生じた廃棄物であって廃棄物処理法で規定された20種類の廃棄物」です。

そのうち「紙くず」の場合は、建設業・製紙業・出版業等の事業活動に伴うものに限定されているようです。

つまり、医療機関から出る「紙くず」は、廃棄物処理法で規定された「産業廃棄物」には含まれないのです。

そのようなゴミは「事業系一般廃棄物」と呼ばれ、「家庭廃棄物」とともに「一般廃棄物」の仲間です。

それじゃあ、近隣のゴミステーションに捨ててもよいのでしょうか?

確認のために昨夕、ゴミ処理場へ電話してみると、処理場への持ち込みなら受け付けますよ、との返事。

そこで本日、自家用車にそのゴミ袋17袋を積み込んで、東部環境工場へ持ち込んだのです。

まず、入口ゲートで車の総重量を計測。そして工場内に入り、焼却炉につながる場所に、ゴミを投げ捨てます。

帰りにまた車の重さを計り、重量差に応じた手数料を支払います。今回は、90キロなので1,350円でした。

実は、現地で少々すったもんだがありました。当初、シュレッダーダストは受け取れないというのです。

昨日電話ではOKだったと言ったら、じゃ今回はいいでしょう、となりましたが、どうも釈然としません。

帰宅後、市役所に電話しました。その結果、事業所からのシュレッダーダストは持ち込めないことが判明。

リサイクルの推進を図るため、再利用可能な紙類は搬入ができなくなったようです。6年前からだと。

市のホームページに、そのように明記されていました。ありゃ、知らなかった。次からは気をつけます。

制服と勤務状況

熊本地域医療センターのナースの制服が2種類あることを、最近になって知りました。2年前からだそうです。

看護師長とそれ以外、じゃなくて、ある年齢よりも上か下か、という失礼な区分でもありません。

勤務時間帯によって、色を変えるそうです。「日勤は赤、夜勤は緑を基調とし、勤務者が一目瞭然」だとか。

残業者を分かり易くして、超過勤務をなるべく減らそうという工夫なのでしょう。

これを、医者でやったら面白い。地域医療センターにも、そう思った医者がいたはずです。

昨日、長崎の市民病院の医師の、過労死に対する提訴が報じられましたが、これは氷山の一角。

どこの病院でも勤務医は過労気味です。そして病院経営者は、見て見ぬ振りをしています。

それが見ぬ振りできぬよう、医師の白衣の色で残業がわかるようにするのは、有効かもしれません。

たとえば、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1678.html" target="_blank" title="先日も書いた">先日も書いた</a>「連続勤務は36時間まで」という規則を遵守するためにも使えそうです。

出勤日(自宅から病院に出勤して来た日)の曜日によって、制服の色を変えるわけです。

火曜日なのに月曜の色の白衣を着てる者がいたら、今日は早く帰れよ、と声をかけてやりましょう。

水曜日なのに月曜の色だと、完全に規則違反。すぐに帰宅させましょう。

1週間ほど病院に泊まり込むと、制服は同じ色に戻りますが、そこに至るまでに、誰かが止めましょう。

カンパに感謝

県外に住んでいる大学時代の旧友たちから、思いもかけないカンパが送られてきました。ありがたい。

震災の見舞い金を通り越して、被災から復旧するための資金援助ともいえる金額でした。感謝、感謝です。

その友人達とは、毎年ゴールデンウイークにどこかに集まるのがしきたりですが、私はまだ2回参加したのみ。

今年は嬉野温泉で、その会合「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-210.html" target="_blank" title="とり福の会">とり福の会</a>」が催されたのですが、それはちょうど、熊本地震の直後でした。

「カンパを募る」なんて言うように、本来カンパは、不特定多数を相手に資金援助を求めるものです。

今回のように、気の置けない友人によるものは、狭義のカンパとは違うかもしれません。でも、いいのです。

「カンパ」の語源はなんだろう、といつもの癖で調べたら、ロシア語の「カンパニアkampaniya」でした。

政治団体が運動を起こし、大衆を組織するという意味。

さらにその語源は、中世ヨーロッパにさかのぼります。市会議事堂の大鐘「カンパネラ」だそうです。

鐘の音が、市民が武器を取るときの合図だったとのこと。

「ラ・カンパネラ」という、作曲家リストの、有名な曲があります。

私には、逆立ちしても弾けない曲です。ていうか逆立ちしたら、弾ける曲も(あったとしても)弾けません。

この「カンパネラ」は、イタリア語で「小さな鐘」とか「呼び鈴」の意味です。

呼び鈴で思い出すのは、学生時代の頃の、某医局の教授回診の風景。

教授が教授室を出て病棟に近づくと、看護婦長が病棟で鐘を打ち鳴らしていました。

助教授以下、すべての医局員が直立不動になるのは分かりますが、患者までもが極度に緊張して待ちます。

はっきり言って、映画やドラマの「白い巨塔」の比じゃありませんでしたよ、現実は。

ワクチンデビュー

赤ちゃんは、生まれてからちょうど2カ月後に「ワクチンデビュー」をするのが理想です。

とくに、乳児期に罹患すると重症化しやすい感染症については、できるだけ早めに免疫を付けておきたいもの。

複数のワクチンを同時接種すれば、日程を早めにこなすことができます。

しかしその同時接種を駆使しても、0歳の間に計6回ほど、予防接種のために受診してもらう必要があります。

(1)生後2カ月:ヒブ、肺炎球菌、ロタ、B型肝炎

(2)生後3カ月:ヒブ、肺炎球菌、ロタ、B型肝炎、4種混合

(3)生後4カ月:ヒブ、肺炎球菌、ロタ、4種混合

(4)生後5カ月:4種混合、BCG

(5)生後6カ月:日本脳炎

(6)生後7カ月:日本脳炎、B型肝炎

すべて4週間間隔で、いつも同じ曜日に接種するのが分かり易いでしょう。

ただし(1)の4週間後にはまだ、生後3カ月になっていない可能性もあるので、その点だけは注意します。

裏技的には、(2)が満3カ月になるように、逆算して(1)を計画するという手があります。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1687.html" target="_blank" title="BCG">BCG</a>は、標準接種月齢が5カ月なので、(3)の4週間後がまだ5カ月でなければ、あと1週間遅らせましょう。

諸事情で遅れて(4)の時点で満6カ月になっていたら、(5)の日本脳炎ワクチンも同時接種できます。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1445.html" target="_blank" title="日本脳炎">日本脳炎</a>は、昨年0歳の発病者が出てしまい、小さな子は日本脳炎に罹らない、という俗説は崩れました。

子どもは蚊に刺されやすいので、少なくとも西日本では、0歳のうちから日本脳炎ワクチンを接種すべきです。

生後5,6カ月頃から、赤ちゃんは風邪を引いたり発熱することが増えて来ます。予防接種にも影響します。

計画を順調に進めるためにも、早め早めに、生後2カ月からの「ワクチンデビュー」がいちばんオススメです。

検索しない楽しみ

「西部劇で風に吹かれてくるくる回って飛んでく藁のかたまりみたいなやつ、あれってなんていうんだっけ?」

という、藤野可織のエッセイの書き出しを引用して、私の「検索地獄」について、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1584.html" target="_blank" title="前に書きました">前に書きました</a>。

その、くるくる回るやつではないけれど、ずっと以前から疑問だったことがあります。

阿蘇付近を、たとえばミルクロードをドライブしていると、牧場にある白い大きな固まりが目に付きますね。

直径も高さも1.5メートルぐらいの円柱状の物体で、牧場の真ん中、あるいは隅の方に、置いてあります。

ポツン、ポツンと点在していたり、数個あるいは十数個以上がまとめてあったり、規則性がありません。何?

肥料?、土?、牧草?、中身全部ミミズ?、非常用の何か?、軍事機密?、宇宙から見たら絵文字?

こういうモノこそ、ネット検索したらすぐに判明しそうですが、敢えて私は、ずっと調べませんでした。

ミルクロードを走るたびに、あれ何やろうね、といつも同じ疑問を発したかったからかもしれません。

いつかふと、ひょんな所でそれに出くわし、手で触れて、ははあなるほど、という判明の仕方が、ベストです。

言い換えるなら、ネット検索して、そのモノの概要を知り、ふーん、でオシマイになるのが最悪です。

地震後の片付けをしていたら、古い問診票などが大量に出てきたので、この機会に処分することにしました。

患者さんの個人情報が記載されているので、たとえ産廃業者に出すにしても、シュレッダー作業が必要です。

その数万枚にも及ぶA4の紙を、延々とシュレッダーにかけると、その紙くずが山のように溜まってきます。

院長室前の廊下に積み上げられた、その白いゴミ袋の山を見て、あの牧場の白い物体を思い出しました。

あれってもしかして、牧草をみじん切りして袋に詰め込んだものなのか。

そう思うと、居ても立っても居られなくなり、ついにググると・・・

「ロール・ベール・ラップ・サイロ」でした。美味しい牛乳のための、大事なモノだったようです。

学校のホームページ

今朝6時、野菜ジュースを飲んでいたとき、爆竹の音が聞こえました。近所の学校の、運動会の合図でしょう。

地震のせいで、さまざまな学校行事にも影響が出ましたが、運動会をやる活気が戻ってきているようです。

自宅のすぐそばに「菊陽町立武蔵ヶ丘中学校」があります。今日は運動会なのでしょうか。

確認のために同校のホームページを見たところが、驚いたことに、最終更新日は2012年4月1日でした。

閲覧できるのは、「校訓・学校教育目標」「校歌」「本年度異動」という3つのページのみ。

「本年度異動」と言ったって、数年前の異動ですけどね。

「校長のご挨拶」のページはアクセス不可。校長はもう何年も、だんまりを決め込んでいるようです。

次に自宅から近い学校は「熊本市立武蔵中学校」です。

「武蔵ヶ丘」ではなく「武蔵」なのは、以前、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1347.html" target="_blank" title="武蔵小学校の件で書いた">武蔵小学校の件で書いた</a>ようないきさつがあるのでしょう。

学校のサイトを見ると、トップページに、更新日が2015年5月8日とありました。1年前ですか、残念。

昨年の学校行事では、5月17日(日)が体育大会となっています。今年は今日がそうかもしれません。

意外と直線距離が近いのは「合志市立南ヶ丘小学校」。サイトの最終更新日は、あー、2015年8月5日ですね。

その次に近いのは「熊本市立武蔵小学校」。なんと、サイト更新日は今年の5月10日です。やりますね。

とは言え、中身はほとんど更新されていない様子。今日が運動会かどうかは、不明です。

こういった、小中学校のホームページは、とりあえず作りました、みたいな、形式的なものが多いですね。

学校による差もあるでしょうが、子どもたちのホットな情報を発信する、という作りのものが少ないです。

サイトの担当者に熱意がないというよりも、異動等によって、担当がうやむやになっているのかもしれません。

そういえば当院のサイトも、新着情報(お知らせ)以外は、ほとんど更新していませんでした。いけませんね。

ブログばかり更新したのでは、まったく本末転倒かもしれませんが、ま、書きやすい方を書かせてください。