なんとか短時間でも診療

「余震は、本震よりも規模が小さいのですね」と、昨日のニュース番組で、アナウンサーが尋ねたところ、

「もっと大きな地震が起きて、そっちの方が本震、前のが前震、ということもあり得ます」と某専門家が回答。

イヤなこと言うなぁ、と思ってたら、本当に、その通りになってしまいました。

本日未明の大地震は、熊本地域の全住民に、計り知れない恐怖をもたらしました。しかも余震が続きます。

今朝は7時前に出勤。クリニックの外観に異変はありませんでしたが、その内部はメチャクチャでした。

何てことか、サーバー用のMacが床に落下し、液晶パネルが割れています。こりゃダメだ。

診療データを取り出し、別のMacに、サーバーシステムをインストール。起動OK。助かった。

電子カルテとプリンタの稼働が確認できれば、基本的な診療はできます。でも、問題は職員です。

当院の職員は、現在ほぼ全員が避難所生活をしています。とてもじゃないけど、出勤できそうにありません。

しかし、高血圧や糖尿病や喘息などの方には、予定日に受診しないと薬が切れて困る方がいます。

高熱や嘔吐・下痢でぐったりしながら、避難所生活をしているお子さんも、いるでしょう。

そのような患者さんのために、短時間だけでも、今日は診療をすることに決めました。

ある程度準備ができた時点で、ネット予約サイトの文面を、次のように改めて、診療を開始しました。

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本日は、11時から診療を開始しています。余震などの経過を見ながら、15時頃に診療を終える予定です。

アイチケットによる予約受付は行っていません。診療の予約は、電話でお願いします。

院内の片付けと並行して診療しますので、職員は普段着です。

また、かなりお待たせするかもしれないことを、ご了承ください。

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何人かから「今日もやってるんですね」と言っていただけました。無理して診療した甲斐がありました。