NHKの関連サイトに、「○活」という言葉についての軽い考察が、書かれていました。
「就活」が登場して以来、「婚活」だの「妊活」だのと、「活」の付いた言葉が氾濫している、という話。
まあ、いいじゃないですか。今風で語呂が良ければ、形を真似た新語は、続々と登場するものです。
それよりも私は、「○活コトバ」の構造に、違和感を感じます。
なじみのあるのは「部活」。「俱楽部活動」のうち、「俱楽部」の末尾と「活動」の頭をくっつけたもの。
これを「尾頭型」とします。
一方で「就活」は、「就職」と「活動」の、それぞれ頭文字をくっつけた「頭頭型」。ありがちな短縮形です。
しかし「婚活」は、「結婚活動」の短縮と考えれば「尾頭型」ですが、「婚姻活動」なら「頭頭型」。
さらに「妊活」も、「妊娠活動」の短縮なら「頭頭型」ですが、「懐妊活動」とするなら「尾頭型」です。
つまり「頭頭」か「尾頭」かは問題ではなく、意味が通りやすい方の文字をとったと考えるべきでしょう。
だから「姻活」とか「娠活」とは言わないわけです。
しかし、そこまではまあ、いいのです。私の違和感は、このことではありません。
「活動」の前段に来る言葉と「活動」の意味関係が、まちまちなのが気に入らないのです。分類してみると、
(1)所属:「俱楽部(における)活動」→「部活」
(2)目的:「就職(するための)活動」→「就活」、「結婚(するための)活動」→「婚活」
(3)方法:「(カラダを)温(めることによって女性の健康を維持する)活動」→「温活」
(4)対象:「(良い)菌(を多く摂る)活動」→「菌活」、「(ふるさと)納税(をする)活動」→「納活」
ちなみに私はこの数年、「ブ活」(ブロッコリーを多く摂る活動)してます。