ポリオ5回目OKへ

不活化ポリオワクチンの、通算4回を越える接種が、ようやく解禁されました。

これで、3種混合ワクチンの接種漏れをカバーするために、4種混合ワクチンを使えることになりました。

これまでは、3種の回数を4種で満たそうとすれば、ポリオの<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1500.html" target="_blank" title="回数オーバー">回数オーバー</a>がネックになっていたのです。

ポリオワクチンの、5回以上の接種が禁止されていたのは、安全性が確認できていないという理由でした。

バカな話です。フランスなんか、5回も6回も接種してますよ。

だいいち、3年半前から日本で使い始めたワクチンは、そのフランス製じゃないですか。

フランスでは、不活化ポリオワクチンを、小児期に5回と、25歳と45歳に1回ずつ接種しています。

さらに、65歳以上では10年に1回追加接種をし続けるので、生涯に10回以上接種することもあり得ます。

ではなぜ、いまになって日本で通算接種回数の上限が撤廃されたのでしょう。

今年2月に更新された、厚労省の「ポリオワクチンに関するQ&A」によると、理由が2つ書いてあります。

(1)通常の市場での3種混合ワクチンの販売が終了していて、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1160.html" target="_blank" title="入手困難">入手困難</a>であるから

(2)4回を超える不活化ポリオワクチン接種後の、有効性及び安全性が確認されたから

実際上は(1)です。すでに3種混合ワクチンは存在しません。そのようにしたのは厚労省です。

ところが、3種混合ワクチンの接種漏れが思いのほか多く、厚労省は(2)と言うしかなくなったのです。

このような混乱は、不活化ポリオワクチンと4種混合ワクチンの、導入開始時期のズレが原因でしょう。

ポリオワクチンだけ先行させたものだから、ポリオワクチンの接種が先に満了してしまったのです。

少し考えたら、そうなることはわかっていたのに、国は先が読めず、対応は後手後手で、見苦しい結末でした。