寄生虫の一種「線虫」を使って、癌を早期発見する、という研究が報じられたのは、ちょうど1年前のこと。
たった1滴の尿から、1時間半程度で、数百円の費用で、多種類のしかも早期癌を、高感度で発見できる。
夢のような話なので、「STAP細胞」みたいなことにならないだろうか、という意見も出るほどでした。
サバを食べてアニサキス症で受診した患者を、胃カメラ検査したら、アニサキスが胃がんに食らいついていた。
これをヒントに、アニサキスの仲間である線虫で癌検出能力を発見した、という話も少々出来すぎています。
ところがいつのまにか、実用化に向けて、ベンチャー企業が立ち上がったとのこと。本気なんですね。
HPを見ると、会社の名は「SmartCelegans」。これで「スマートエレガンス」と読ませるようです。
線虫の学名「Caenorhabditis elegans」は通常「C. elegans」と略され「シー・エレガンス」と読みます。
学名をこのように略すことは珍しくなく、すぐ思いつくのは、大腸菌「E. coli」(イー・コライ)です。
それはともかく、「C. elegans」を「Celegans」にして、しかも「エレガンス」と読ませるとはオシャレ。
敢えて、「エレガンス(elegance)」を連想させようということなのでしょう。
それで思い出すのは、昔のダーバンのCMの、アラン・ドロンのセリフ。ある年齢以上の方ならわかりますね。
今日調べてみたら、あれは “D'URBAN, c'est l'élégance de l'homme moderne.” と言ってたのだとか。
ある人は、この発音をカナで、「ダーバン、セレレガンス・ドゥロン・モデルヌ」だと書いています。
しかし、私が子どもの時には、「ダーバン、それでごんす、ドロン、までやん」という風に聞こえていました。
ま、今日はこういう展開でごんす。