2月29日生まれは4年に1回しか年をとらないのかと、小学生のころ友達を冷やかしたりしていました。
しかし、2月29日生まれの人の誕生日が平年ではいつなのか、真面目に考えたことはありませんでした。
最近、なにかと<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1604.html" target="_blank" title="年齢計算">年齢計算</a>を気にするようなって、この閏日問題の謎も自然と解けました。
これまでにも何度か書いてきたように、民法の規定では、誕生日の前日に年齢が繰り上がります。
だから2月29日生まれの人は、閏年であろうとなかろうと、2月28日に年齢が繰り上がるのです。
同じ考え方から、3月1日生まれの年齢が繰り上がるのは、閏年なら2月29日、平年なら2月28日です。
このような面倒な事柄が、2月末でよかったのです。これが年度末(3月末)だと、混乱を招いたと思います。
古いローマ暦である「ロムルス暦」では、いまの3月から始まる農耕暦だったそうです。
その後の「ヌマ暦」で1月と2月が付け加えられたので、2月は年末。日数調整のしわ寄せが2月に集中します。
日付と季節を会わせるための閏日の入れ方が、当時はなかなか難しかったようです。
やがて暦は1月始まりに変わり、しわ寄せが2月に残ったまま、次の「ユリウス暦」となります。
このようにしてローマの暦は、改修に改修を重ねて、なんとか「グレゴリオ暦」までたどり着いたようです。
ローマ暦はちょうど、増築・改築を重ねた、古い旅館のように思えてきます。
交互に並んだ大小の棟の間に、行きがかり上、特別小さい棟が挟まれている、それが2月というわけですね。