生放送の緊張感

NHK「クローズアップ現代」の国谷裕子キャスターは、諸事情あって、3月で降板です。

内容もさることながら、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1525.html" target="_blank" title="生放送の緊張感">生放送の緊張感</a>を楽しんでいるとしか思えない国谷氏の進行ぶりが、見事でした。

番組自体は存続し(番組名に「+」が付く)、4月からは女性キャスター7名の「リレー形式」になるとか。

優秀な女性キャスター7人が束になって、やっと国谷氏の後任が務まるのか、などと思ったりもします。

先日なにげに番組を見ていたら、樹木希林さんが、しれっときわどい発言をしていましたね。

ネットで話題になったので、あらためて録画を見直してみると、番組最後の18秒はこうでした。

樹木「いや私ね、国谷さんはホントに素敵な」

国谷「まぁ」

樹木「仕事ぶりだなぁと思っているの。そしてねぇ、NHKは大変な財産を」(A)

国谷「あ、いやぁ」

樹木「お持ちだなぁと思って、私はいつもね、あの、だ、大好きな番組です」(B)

国谷「ありがとうございます。いつまでも、どうぞお元気で」

樹木「はい、いつまでもなんて」(音声が途切れ、番組も終了)

なるほど。(A)の後に「失うんだなぁと思って」と続くかとも思わせる、絶妙な「間」がありますね。

樹木希林はそれを狙っていたのだと思います。(B)で、どもってしまったのは、その緊張の現れでしょう。

こういう風に、生放送の最後に言いたいことを滑り込ませて、しかも人を不快にさせないのは、さすがです。