「西部劇で風に吹かれてくるくる回って飛んでく藁のかたまりみたいなやつ、あれってなんていうんだっけ?」
このような書き出しで、芥川賞作家の藤野可織さんが、エッセイを書いていました。タイトルは「検索」。
日常のちょっとした疑問が、ネット検索によってすぐに解明できる便利さについて書いています。
たしかに誰もが、そのような事を感じていますが、検索後には検証が必須です。たとえば冒頭の疑問では、
「西部劇 藁」で「タンブル・ウィード」がわかったら、こんどは「タンブル・ウィード」で再検索。
藤野氏は、このような再検索をきっかけにして、興味を広げ、連想し、想像し、回想していったようです。
芥川賞作家のマネをするのも恐縮ですが、私も敢えて、「タンブル・ウィード」で検索してみました。
和名は「オカヒジキ」。葉が多肉質で「ヒジキ」に似ているからその名が付いたと。へぇ〜。
ヒジキを「鹿尾菜」と書くことにも驚きます。ヒジキの粒が、鹿の尾のように跳ね上がっているからだとか。
そういえばひところ、ヒジキに含まれる「ヒ素」が問題になりました。あれ、どうなったんでしょうね。
ていうか、ヒジキって真っ黒です。見た目には、ヒ素ではなくて、鉄分が多く含まれてる印象があります。
「ヒジキ なぜ黒い」で検索しようとしたら、その前に、なぜかドラえもんを思い出しました。
ドラえもんはたしか、何か理由があって青くなったのでした。「ドラえもん なぜ青い」で検索。2説あり。
(1)大泣きして振動し、黄色の塗装が剥がれた:塗装する前は青だった(だから、なぜ青?)。
(2)ネズミに耳をかじられたのを鏡で見て青ざめた:本来は黄色だった(じゃあ、なぜ黄色?)。
このように、私はしばしば<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-904.html" target="_blank" title="検索地獄">検索地獄</a>に陥り、肩と目と手首が疲れ、ついにMacと目を閉じることになります。