インフル流行に突入

インフルエンザが、例年よりもだいぶ遅く、ついに流行期に入りました。

流行の状況を、客観的に評価・表現する基準となるのが、全国の定点医療機関からの患者報告数です。

インフルエンザについては、全国約5000カ所(熊本県内で80カ所)の医療機関が、定点に指定されています。

幸か不幸か当院は、その定点医療機関ではありません。

定点医療機関は、月曜から日曜までごとに、毎週のインフルエンザ患者数を報告することになっています。

それを都道府県や厚労省などが集計し、週単位で、定点当たりの平均患者報告数を発表します。

定点当たりの患者報告数が10以上になると「注意報レベル」、30になると「警報レベル」です。

本年第3週(1/18〜24)の、全国の定点あたり患者報告数は10.56でした。つまり、注意報レベル。

第1週から第3週までの報告数の推移は、2.02→4.11→10.56なので、まさに流行に突入したところ。

熊本県内に限定すると、定点当たりの報告数は、0.68→1.75→6.45と、全国よりは一週遅れの流行です。

しかし先週(第4週:1/25〜31)は、明らかに爆発的に、流行が始まったような実感があります。

この期間、当院でインフルエンザと診断した患者数は、57人でした。警報レベルをはるかに越えています。

さらに、今日の患者数から考えると、今週(第5週)は100人を越えそうな勢いです。

ワクチン接種者は今シーズン、諸事情により激減していますが、まだまだ流行はこれから。

今後2カ月程度は流行が続くと考えると、接種はまだ間に合います。当院のワクチンの在庫は、あと32本なり。