朝食は日ごろ摂らない私ですが、お正月は例外。今朝は伝統的な、おせち料理をいただきました。お酒も。
つい昨日知ったのですが、東日本は「角餅文化圏」なんですね。お雑煮にも「角餅」を入れるとか。驚きです。
農水省のサイトによると、関ヶ原を境にして、東が「角餅」、西が「丸餅」と、はっきり分かれるようです。
山口県で生まれ育ち、西日本だけを移り住んできた私には、餅とは丸いモノという固定観念があります。
臼と杵で餅をつき、皆が一斉に手で丸めるという年末の光景を、幼少期にたびたび目にしてきたからです。
餅を手で丸める作業を省いて、刃物で切った四角い餅など、風情の無い工業製品のように思えてしまいます。
家の上棟式(棟上げ)のとき、角のとがった餅をまいたのでは危険じゃないのか、心配になります。
東日本が角餅なのは、人口の多い江戸で、大量生産しやすくするために始まった工夫だといわれています。
しかも角餅文化圏のお雑煮は、すまし汁仕立て。「味噌をつける」のをいやがる武家文化の影響だそうです。
一方で関西では、伝統的な宮廷文化が残っており、丸餅で味噌仕立て。と、そこまでは納得できます。
ところが、中国・四国・九州になると、なぜか丸餅のすまし汁仕立て。これは、どうしてなんでしょうね。
などと書いてますが、私は子どもの頃、お雑煮の餅は表面がヌルヌルして、あまり好きではありませんでした。
当時の私のお餅の食べ方は、きなこ餅オンリーでした。今は雑煮の餅でも食べますが、大人だからです。
お雑煮の餅で独特の風習があるのは、香川県でしょうね。なにしろ、白味噌仕立てにあんこ餅を入れますから。
私は高松に3年間住んでいたことがありますが、その間、あんこ餅の雑煮を食べることはありませんでした。
現地の人たちは、絶対美味いとすすめてくれるのですが、私には勇気がなかったのです。