日韓合意と北朝鮮

慰安婦問題の日韓合意は、年末年始のバタバタに紛れてしまい、早くも過去の話のように思えてきす。

日韓双方の顔を立てた、それこそ玉虫色の決着なので、両者にそれぞれ不満は残るはず。

両国の主要メディアは比較的大人しい反応ですが、とくに韓国では、反発する動きがジワジワと出ています。

いずれにしてもこの問題は、もう少し長い目で経過を見るべきでしょう。

「最終的かつ不可逆的解決」を強調したい、日本政府の気持ちはわかります。蒸し返されるのはイヤです。

しかし、まだ蒸し返されてもいないうちからダメ押しをするような、安倍首相の言動も気になります。

日韓合意の翌日、安倍首相は周囲に次のように言ったと、一部メディアが報じています。

「今後、この問題について一切言わない。(中略) もう謝罪もしない」

これが事実ならガッカリです。気持ちはわかりますが、たとえ腹の中でそう思っていても、言わぬが花ですよ。

さらに安倍首相は、こうも言ったとか。

「ここまでやった上で約束を破ったら、韓国は国際社会の一員として終わる」

これを聞いて思い出すのは、震災後に宮城県庁を訪れた、松本龍・復興担当大臣の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-101.html" target="_blank" title="恫喝発言">恫喝発言</a>でしょう。

「(前略)今の最後の言葉はオフレコです。いいですか?皆さん。絶対書いたらその社は終わりだから」

このままでは安倍首相は、松本氏と同レベルです。たとえ身内にでも、よく考えて発言してほしい。

おりしも、日韓共通の敵である北朝鮮が、今日も水爆実験(?)などという無法なことをしてくれます。

「敵の敵は味方」の理屈で、そろそろお互い仲良くしたいものです。