逆手で逆上がり

小学校のときには苦労しました、逆上がり。どんだけ運動神経が鈍かったんでしょうね。

やがて逆上がりができるようになってみると、どうしてできなかったのかが不思議でしょうがない。

逆上がりするとき、皆さんは日ごろ鉄棒をどのように握りますか。ていうか日ごろ、逆上がりしませんけどね。

順手でしょうか、逆手でしょうか。このときの逆手は「ぎゃくて」と言いますか、「さかて」ですか。

「逆上がり」は「さかあがり」であって、「ぎゃくあがり」とは言いませんね。

いやいや、もしかして今日のブログを、タイトルからずっと、「ぎゃくあがり」で読んできた人いませんか。

前置きが長くなりました。じつは私、つい最近まで、「逆手に取る」の読み方を、勘違いしていたのです。

「さかてにとる」が正しくて、「ぎゃくてにとる」はよく使われるけど厳密には正しくない、と思ってました。

実はその逆。「さかてにとる」も間違いではないけど、本来は「ぎゃくてにとる」だったんですね。

ところが近年「さかて」派が台頭してきたようで、ついにNHKも2年前から「さかて」に変更したそうです。

つまり私の間違いも、今となっては結果オーライというわけです。

なぜか自信を持って「さかて」を使ってきた私のような人間が、ことばの揺れを牽引したのかもしれません。