大晦日です。たまたまNHKの、「全国自治宝くじ年末ジャンボ宝くじ抽選会」の中継番組を見ました。
宝くじは買ってもいませんが、1等賞金7億円の当せん番号が決まる様子を、眺めていました。
回転するそれぞれの桁の円盤に、特殊な仕掛けで発射された矢が、一斉に刺さっていくシステムです。
1等に限り、ゲストの高市早苗総務相が千位、松平健が百位の発射ボタンを押しました。無事刺さりました。
「幸運の女神」とされる女性が、矢が刺さった番号をひと桁ずつ確認しながら、読み上げていきます。
「はちじゅう、ろくのくみの、じゅうまん、ろくせん、ろっぴゃく、れいじゅう、はちばんです」
「霊獣」? 「れいじゅう」って読み方には違和感ありますが、おそらくここでは、それが適切なのでしょう。
「れいじゅう」ではなく、「ゼロじゅう」と読んだとしても、やはり奇異な感じはします。
しかし日常的には、数字を読むときには、「れい」よりも「ゼロ」の方がしっくりくることが多い気がします。
ところがNHKは、そこらへんが厳しい。カウントダウンの場合だと、「さん、に、いち、れい」なのです。
「さん、に、いち、ゼロ」では、「いち、に、スリー」と同じぐらい違和感がある、という理屈だとか。
「事故ゼロ」のように「無」を強調するときに限り「ゼロ」を使うとNHKは言ってますが、少々頭が固い。
和語「ひとつ」、漢語「いち」、外来語「ワン」は、混ぜるなと、そういう考え方なのでしょうか。
でも「ひとり、ふたり、さんにん、・・・」のように、和語と漢語はすでに、かなり入り交じっています。
「海抜ゼロメートル地帯」はOKなのに、降水確率は「0(れい)%」と言うのでは、一貫性がありません。
「ゼロ」がしっくりくる場合には、素直に「ゼロ」を使えば良いのに。