「池上彰が選ぶ2015重大ニュース」と称した番組を、今夜テレビ朝日が放送していました。
この時期の報道番組はよく、「今年の重大(または10大)ニュース」などというテーマを組んでいます。
しかしこの手の番組を、まだ今年が終わってもいないうちから放送するのは、いかがなものか。
年末にとんでもない大事件が起きたら、いったいどうするつもりなのでしょう。いつもそれが気になります。
たとえば「慰安婦問題の日韓合意」は、年末に飛び込んできた、日韓関係ではかなり重大なニュースです。
つまり理論的には、今年のニュースは、今年が終わってからでないと総括できないはずなのです。
なので正月こそ、新年への展望や教訓につなげる意味で、前年の重大ニュースを振り返る好機だと思います。
ところが元日のテレビは、行き当たりばったりな、お笑い番組ばかりが目立ちます。
この状況は、私の記憶する限り、何十年もずっと同じです。芸人が徐々に代替わりしているだけです。
正月早々、過去を反省したり、堅いこと考えたりするのは控えようというのでしょうか。
前年の重大ニュースを交えつつ、元日に報道特集をやる放送局が、ひとつぐらいあってもいいと思うのですが。
池上さん、いかがですか。