「夫婦別姓」問題。最高裁大法廷の判断が、昨日、示されました。
この報道に関連して、NHKの字幕に問題があったと騒がれていたので、録画をじっくり検証してみました。
NHKは午後3時から、最高裁前からの中継を含めて、特別報道態勢で生放送をしていました。
午後3時16分、ニュース速報のアラームとともに、画面上部にテロップが表示され、さらにアナウンサーが、
「(夫婦別姓を認めない)民法の規定については、憲法に違反しないという初めての判断を示しました」
やはり合憲と判断されたようです。ところが、そのまま見ていると、テロップが3つに増えています。
(1)夫婦別姓認めない民法規定 合憲の判断 最高裁判所(画面上部の白黒のテロップ)
(2)「夫婦別姓」合憲判断 (いちばん目立つ、画面下のカラーテロップ)
(3)「夫婦別姓」最高裁 合憲と判断(画面右上のカラーテロップ)
このうち正しいのは(1)です。それを簡略化して、おかしなことになったのが(2)と(3)です。
おそらく「『夫婦別姓』問題、合憲判断」のつもりなのでしょう。
大事なところを省いたおかげで、意味が反対になっています。かなりダメでしょう、これは。
しかも(1)はすぐに消え、誤解を招く(2)と(3)だけが、しばらく表示され続ける始末。
途中からテレビを見た人は、「夫婦別姓、合憲」の文字に驚いたことでしょう。
テロップには、簡潔な表現が求められますが、なによりまず、正確に伝わらなくては話になりません。