名前と愛称

知人のお孫さん「七瀬」ちゃんは、みんなから「ななちゃん」と呼ばれているそうです。

それでは、名前が最初から「菜々」ちゃんだったら、みんなは何と呼ぶのか。たぶん「なっちゃん」でしょう。

「七瀬」ちゃんは「ななちゃん」と呼ばれ、「菜々」ちゃんなら「なっちゃん」になるのです。

「千佳子」ちゃんは「ちかちゃん」と呼ばれ、「千佳」ちゃんだと「ちーちゃん」でしょうね、たぶん。

愛称は、名前を呼びやすくするための工夫でもあるので、たいていは、本名よりも短くなります。

本名がもともと呼びやすい場合でも、本名と差を付けるために、さらに短縮されるようです。

したがって、愛称のことを考慮するなら、赤ちゃんに命名するときには短縮の余地を残さなければなりません。

たとえば「優ちゃん」はそのままでも「ゆーちゃん」なので、短縮しようがないのです。

ま、それがどうしたと言われれば、どうってこともないですが。

幼少期の愛称は、大きくなるにつれて(中学ごろ?)恥ずかしくなることがあります。

私の名前は「由一(よしかず)」ですが、小さい頃は親から「よしくん」と呼ばれていました。

いつごろからか、人前でそのように呼ばれるのが、とても恥ずかしくてたまらなくなりました。

でもそんなことはお構いなしに、いまなお母は、55歳の私を「よしくん」と呼びます。ま、いいですけど。